朝日新聞の切り抜きです。
非常に落ち着いた視線で
未来を考えている。
2012年の6月初旬の記事です。
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どこぞの地域の首長の選挙が終わって、我が国の一部地域の「裸の王様」現象が加速してゆくのを目の当たりに見た。
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(前半省略)
◆豊かさって何ですか。
▽「信頼できるコミュニティー、人と人のつながりがあって、お金に頼りすぎずに生きられることですね。隣近所で融通しあったりする『おすそ分け』の経済があった方が安心でしょう。お金をたくさん稼がなきゃ生きていけないという強迫観念があるから、みんなが利已的になる。経済成長しないと福祉を担えないと国はいいますが、共助で代替できる部分は少なくない。『独り占め』から『おすそ分け』へと価値観を転換させる必要があるし、若い人たちはすでに転換しつつあると思います」
◆文明を転換させるべき時だという考えはよくわかりました。とはいえ、そんなのは夢物語だと受け取る人も多いでしょうね。
▽「そうですね。コンサルタント時代の同僚に『自給自足の推進は経済を衰退させる。分業し効率化するから経済は成長するのだ』と批判されたことがあります。僕もビジネスの世界にいましたから、彼の言い分もわからないではありません。しかし分業を進めた結果、命に直結する一次産業が衰退する一方で、なくなっても困らないような表面的な仕事ばかりが増えている。そんな社会が果たして長続きするでしょうか。エネルギーや資源、食の課題を長期的視点で考えれば、夢をみているのはどっちなんだ、という気がします」
◆60年代の高度成長期、既成の社会や価値観からの離脱をめざすヒッピーがブームになりましたね。お会いする前は、平野さんは現代のヒッピーだと思い込んでいました。
▽「もっと切実だし、ある意味、悲壮ですよ。巨大で揺るぎない体制があればこそ、逃走や離脱というスタイルが成り立つ。いまは体制そのものがグラグラですから、逃げても仕方ない。僕らや、より若い世代が、新しくつくるしかないと思います」
NPO法人「地域再生機構」副理事長、平野彰秀 (聞き手・高橋純子)
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