中学校の卒業式の前日、ちょうど今日という日に母を亡くしている
四十年前のことになる
この日の二日前に緊急入院をして、あくる日に手術
何がどのように進行したのかわからないままわからないままで今日を迎えたという
頭には数えられないほどの電極のようなものが刺さったままの姿で手術は成功しなかったと知らされたという
四十年の歳月は技術を進化させ治療の分野、病気を解明する分野においても目まぐるしい発展を遂げている
あの時代のあの時にあの病院で何が起こっていたのかは謎のままであるし巻き戻すことできない
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脳腫瘍であったという
何ヶ月も前から頭痛を訴え数日前にはもう我慢できないものになっていたという
頭蓋の中で何かどうなっているのかは想像できない時代だった
解析する手法も未熟で切開し腫瘍を切開し除去する技術すら今と比べられないほど歴史的レベルであろう
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ツマの卒業式はあくる日だった
彼女は卒業式には出ずに中学を終えた
あれから幾度この出来事を思い出したのかは私は計り知れない
その後の人生は波乱だったことは想像を絶するであろう
人生とは 不思議なもので
波乱を超えて短期大学部を卒業した二年目の春に
就職で上洛してきた人がひょっこりと下宿人として現れることになる
後なって判明するが、その人は彼女が悲しみに沈み込んだまま過ごしていた高校時代の修学旅行で同じ青函連絡船に乗り合わせていたらしい
母を亡くしてから九年後のこの三月十六日に私たちは結婚をしている
偶然な話がひょっこり出てきてニッコリである
だが、これも決して偶然でもないような気がしているのだ
命日に手を合わせて結婚記念にも合わせる
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