宮本常一と写真(石川直樹・他)という本をある方に教えてもらって正月に読んでいる。
本の写真は12月下旬頃を探すとアップしている。
http://goo.gl/JFzvQ7
これは素晴らしい本です。石川直樹の視点がまた活き活きとして素晴らしい。
冒頭で、宮本常一が父から授かった十ヶ条を引用している。全文ではないのでちょっと調べてみると、これがなかなか有名で、非常に価値ある言葉であった。
さらにFACEBOOK のなかで飯田哲也さんが全文を引用しているので、シェアしてくることにした。
宮本常一。この人の著作に若いときに出会えたことはわたしにとって最高の幸運であり感謝だ。再び家の書棚を探っている。赤茶けた本がぞろぞろ出てくるが、読んでいた日が手に取るように甦る。
十ヶ条は、声に出して読んでみることをオススメします。
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1.汽車に乗ったら窓から外をよく見よ、田や畑に何が植えられているか、育ちがよいかわるいか、村の家が大きいか小さいか、瓦屋根か草葺きか、そういうこともよ く見ることだ。駅へ着いたら人の乗り降りに注意せよ、そしてどういう服装をしているかに気をつけよ。また、駅の荷置き場にどういう荷がおかれているのかを よく見よ。そういうことでその土地が富んでいるのか貧しいか、よく働くところかそうでないところかよくわかる。
2.村でも町でも新しくたず ねていったところはかならず高いところへ上ってみよ、そして方向を知り、目立つものを見よ。峠の上で村を見下ろすような事があったら、お宮の森や目につく ものをまず見、家のあり方や田畑のあり方を見、周囲の山々を見ておけ、そして山の上で目を引いたものがあったら、そこへは必ず行って見ることだ。高いとこ ろでよく見ておいたら道にまようようなことはほとんどない。
3.金があったら、その土地の名物や料理はたべておくのがよい。その土地の暮らしの高さがわかるものだ。
4.時間のゆとりがあったら、できるだけ歩いてみることだ。いろいろのことを教えられる。
5.金というものはもうけるのはそんなにむずかしくない。しかし使うのがむずかしい。それだけは忘れぬように。
6.私はおまえを思うように勉強させてやることができない。だからおまえには何も注文しない。すきなようにやってくれ。しかし身体は大切にせよ。三十歳まではおまえを勘当したつもりでいる。しかし三十すぎたら親のあることを思い出せ。
7.ただし病気になったり、自分で解決のつかないようなことがあったら、郷里へ戻ってこい、親はいつでも待っている。
8.これからさきは子が親に孝行する時代ではない。親が子に孝行する時代だ。そうしないと世の中はよくならぬ。
9.自分でよいと思ったことはやってみよ、それで失敗したからといって、親は責めはしない。
10.人の見のこしたものを見るようにせよ。その中にいつも大事なものがあるはずだ。あせることはない。自分のえらんだ道をしっかり歩いていくことだ。
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