飲んだ暮れて…
そんな正月ではなかったけれど、私はこの言葉が少し好きだから「ひとりで飲んだくれていました」と手紙には書いてみたくなる。
すぐ近くにいて、すぐに会える人ではなく、遠くはなれてすぐには会えない。
そんな人に手紙を出すときには、やはり「元気ですか」と書きたくなる。分かっていてもそう書く。私のほんとうの心なんだと思う。
だから、元気ですか?
会いたくてもあえないあなたは--- 今ごろどうしているのだろう。
ふっと思い出すのは、私の心が弱虫になっているからではないだろうか。
♪おまえに会えない寂しさだけからゆきずりの女を愛した・・・・・
ダウンタウンブギウギバンドが歌っていたのを思い出して、またひとつ悲しくなる。
そう、こんなときに飲んだ暮れていたくなる。
どうやら、しばらく会わない間にあなたにほんのりと気を引かれてしまったらしい。ああ、勝手な話だね。まったく。
(好きになるのと違うから)
ひとりぽっちにぽつんとされると、やけに思い出したりして。
たった今、古里からこの街に来たばかりなのに。
もう、あなたあてに、こうして書いている。
198○年1月5日 京都にて
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【銀マド:手紙】
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