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2026年04月26日22:58

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「俺たちのアナコンダ」を見て。〜アマゾン奥地での自主製作ロケで、思春期の夢から脱皮を試みる〜

邦題に「俺たちの」と付けたのは、爬虫類の熱烈的愛好家とか、行き過ぎた環境保護者のお話ではない。90年代のコロンビアピクチャー製作の危険生物パニックスリラー作品の「焼き直し(リメイク)」を、自主製作するという作品内作品に落とし込む変化球仕立てで送り出して来た。

「スクール・オブ・ロック」で、鮮烈な印象を残したジャック・ブラックさんも、その直後はストレートなコメディ作品の看板を背負っていたけれど。最近は、これも業界の「御時世」で仕方がないけれど、ゲームをベースにした作品で、過去の実績をよすがとして賑やかし担当役で「守り」に入った感の印象を抱いてしまう。まあ、ゲームしないのでそれらに出かけないので、近況を直に確認するには至らず。

去年の全米興行成績ニュースで、チャートインした「Anaconda(原題)」がジャック・ブラック氏出演作と紹介されていて。特に、作品詳細が付記されてないもので。「今更、危険生物パニックに出て血迷ったのか」と受け取っちゃったら違っておりました。

90年代のタイトル作品に深い愛着を持つ中年男たちが、自主製作映画を作っていた高校生時代の「情熱」を取り戻すべく、製作資金の融資も取り付け作品の聖地アマゾンに乗り込むのが、大雑把なお話の筋。

主人公たちの愛着の対象は、危険生物そのものではなく、映画作品である。そのうえ、高校時代にZ級のバケモノパニック作品を作り上げた自信から演出と演者の「道」を歩んだけれど。中年に至った自身の「立ち位置」を照らして将来の展望を思い悩むところ、愛する作品の自主的な撮り直しをターニングポイントにしようと奮闘する姿を、それなりのスケール感と共に可笑し味を持って撮られている。

コメディ基調作品である事を示すために、ウィル・フェレルさんの出演作品で冠せられ始めた「俺たち」を原題に乗っけた邦題も、急いで市場に送るために手を掛けない傾向を思えば、手塩に掛けた感じにも受け取れます。

オリジナル作品を知らないで、臨みました。ジャック・ブラックさんはじめ、それぞれの役割が人物にキチっと付してあって。セリフの中で元ネタについても語られているので、リメイク・リブート作品に付きもののオリジナル作へのリスペクトも判り易いし。

ハリウッドのコメディにありがちな文化の違いによる笑いのツボ外しも、それほど無かったと思います。そもそも、ガチガチに著作権利が固められているのに、シロート衆が撮り直しを簡単に出来る訳も無くて。その辺りを端に発して、本作に限らず、過去作の作り直しが多いハリウッドを自嘲的な笑いのネタにしているところも、本作の作り手の知性と謙虚さが現れていて好感持てます。

作品の宣伝画像にある、気絶していたジャック・ブラックさんが、豚さんを背負わされていた状況も判らず、地を這う大蛇の猛追から逃れようと必死に走る様は、文化も原語も関係なく、ただ可笑しいです。ジャックさんの元気な姿を久しぶりに見たかったので、それが果たせました。

もう一人気になったのは、自主製作仲間の紅一点であるタンディ・ニュートンさんでしたけれど。彼女は、トム様のドル箱シリーズ中、最も愛する「М:i�供廚任離劵蹈ぅ鵑任靴拭�ほぼ、それ以来の「再会」だったので、風雪を痛感せざるを得ず。でも、いつまでも子供な男たちに寄り添ってくれて良かったですよ。

本作を見ようと思ったのは、TVで「ラムネ・モンキー」を視聴していたのがあって。思春期の創作活動をベースとした、あの頃の「輝き」を取り戻そうと藻掻く中年クライシスをテーマとしております。「ラムネ〜」は、ミステリー仕立てでしたけれど。こちらは、あの頃と同じように聖地までわざわざ出かけてカメラを回して、撮影ごっこを始めて。元ネタ作品並みに、特殊撮影にILМとか参加してスケール感も保証されているうえに、無謀な撮影に足を突っ込んだ人たちは、みんなそれなりに「答え」を持って帰るのです。「あいつらみたいに、明日もなんとか生きて行けるんじゃないか」って、見ているこちらも容易く希望をもらって冒険から戻れる事請け合いかな。

拙文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
シネプラザサントムーン シアター��にて

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