mixiユーザー(id:20808806)

2021年07月31日00:53

79 view

「イン・ザ・ハイツ」への助走。

先日、劇場で「イン・ザ・ハイツ」の予告を見た。
映画ニュースサイトでは、評判の高さに見合った興収が上がらなかったとか、舞台作品の映像化で、以前見た「クレイジー・リッチ」の監督がステップアップしたとか、些細な情報は入っていたけど。予告では、マイノリティ社会のロマンス的要素以外に目に留まったのは、ロケによる街頭での群舞を切り取ったカット。

手間も、お金もかかるけれど、映像化ならではの解放感が、垣間見えます。

と、いう事で、予告を手掛かりに、久しぶりのミュージカル映画への期待の「灯」を燃やすべく、同様に舞台から映像化された(その前に、ネタとなった劇映画もありますが)映画のBlu-ray2本を、再生機のトレイにのせ、映像召喚。

「リトルショップ・オブ・ホラーズ」、モータウンのスプリームスを思わせる三人娘を、ミュージカルナンバーの場面で、必ず配するお約束を、冒頭のイントロデュースで見せてからの、リック・モラニスとエレン・グリーンのメイン二人がリードを取る「スキッド・ロウ」。暮らしている貧民街を背景に、街行く人達を巻き込んでの、合唱。テーマである、「欲の為に、ひとは、心を売る」の発端である、渇望を呼ぶ「日常」を高揚感つけて魅せます。

こちらは、ロンドンのスタジオに、街なみを創り上げてます。実際の街角と違ってライブ感は無いかわりに、精巧でアーティスティックな背景に、クローズアップや、カット切り替えと、一見の舞台では得られない視覚効果も相まって盛り立てる。(もっと語りたいけど、長くなるので止めます。)

もう一本は、「ヘアスプレー」、「リトルショップ〜」の元ネタとなったB級ホラーが作られた60年代を舞台にして。久しぶりに、再生したせいか主役のトレイシーを演じるニッキー嬢のポッチャり具合が、あらためて印象付けられる。その見た目の割に、澄んだ歌声で、開巻一番「グッドモーニング、ボルチモア」のナンバーを響かせる。こちらは、群舞では無く、目覚めから登校まで、トレイシーが、外見に関わらず、前向きにしては、希望的主観が入り過ぎて、周りが目に入っていない様子を、朝の街角風景を独り彼女が歌い歩いて、その唯我独尊ぶりを見せます。

こっちは、劇映画の利点を活かして、ニッキー嬢は、外の世界を歩きます。彼女が路上でかちあう元ネタ作品の監督ジョン・ウオーターズ扮する露出狂も退けて、差別とか、人を縛る概念とは、まったく無関係の前向きな器の広さと、それ故の他人とのズレを冒頭で、露わにして、この後の物語展開に繋げます。

60年代のTVショーを舞台にしているので、クライマックスは、映像化作品だけれど、TVスタジオのセット内という、限られた空間。だけど、テーマである、番組スポンサーのヘアスプレー社という、スポンサーの枠組みに縛られない、趣向や人種の多様性賛歌ということで、ニッキー嬢の他にも、いろんな人達が主張する場になっていて。

そのトリを務めるクイーン・ラティファも貫録あって良いけれど、なんてったって、トレイシーの母として女性役を演じるジョン・トラボルタの歌唱場面。旦那役のクリストファー・ウォーケンに後押しされて、仇役のミシェル・ファイファーにガンを飛ばしつつ、スタジオの中央に進み出ると、肉襦袢のデブ体型だけれど、そこから漏れ出る、ダンススターのオーラ。もう、立ち上がれ万国のぽっちゃり母さんって感じで、湧かせます。

両作品も、サントラで劇中のナンバーにも、すっかり馴染みではありますが。
「イン・ザ・ハイツ」に関しては、まったく、予備知識がゼロ。果たして、世間の評判に、違いはないのか。もっとも、「リトルショップ」も「ヘアスプレー」も、映画を見てから、サントラを聴いたのだけど。

つぶやき程度のつもりが、結局これか。
拙文にお付き合い頂き、ありがとうございます。

6 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年07月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031