mixiユーザー(id:28703480)

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2016年07月15日23:02

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ハッピーマン

もうデジタルスナップをやりだして５年も経つ・・・

パターン化し、マンネリ化しないように色んな写真を試す。

一応カメラも色んなの使うから・・・レンズの味やらスペックもわかるんだけど・・・

僕にとってはどちらかというと・・・切り口であるとか・・・ものの見方のトレーニングの意味合いが大きい。

そしてそれがスナップの本質だと思う。

こんな写真が新聞にのった・・・

震災の津波が攫った車が海底に眠っていると・・・

僕は美しいと思った・・・

それはマイミクのBブギーさんの撮った写真のように・・・
そして・・・それが眠っているようには見えなかった・・・

よく写真の世界では見所のない写真を「眠たい写真」なんていう表現がされるけど・・・僕はそう思わなかった。

何故か？
それをずっと考えながら・・・ちょっと変わった写真が撮りたくて夜にスナップに出かけた。

夜の廃墟である・・・鏡に懐中電灯が反射する・・・

ああ・・・わかった！！物性である。
つまり朽ちながら物性を変化させながら生きているのだ！！

錆や劣化と戦っている・・・

それはまだ物質として、というより車として「存在」するのだ。

心の中で生きているとか・・・そんな生易しい事ではなく、リアルに車としての形質を保ちながら「存在」しているのだ。

それが堪らなく愛しいのだ。

通常・・・車はスクラップにされ・・・鉄くずとなる。

人間は火葬され骨だけが残る・・・

もしその「物性」だけを考えるのなら、その死というのは火葬の瞬間・・・或いはスクラップ、解体の瞬間ではないのか？

骨壷、墓石、鉄屑・・・メタモルフォーゼである。

凡そ、フォトジェニックとは言い難い。

前にも書いたが日本の侘び寂びとは死との共存・・・そんなことを改めて考えた。

とかく魂であるとかスピリチュアルであるとか・・・人間の思考や概念に目がゆく時代ではあるが・・・僕はマテリアルであるとか形状であるとか色彩であるとか・・・体積、或いは重力に掴まれる物質の質量であるとか・・・そんなものに惹かれている