mixiユーザー(id:1940449)

2024年01月10日22:27

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むくり

むくり 建築様式の一つだ
どんな建築様式かといえば 屋根の形状の一つだ
まー 詳しくは検索してみてw
ま 簡単にいってしまえば そっくり返ってない屋根のことで
日本の侘び寂びのデザインの基礎となる建築デザインだ

ある茶人が誰それの家の招かれたとき
そこの玄関の屋根がそっくり返っていたので そのまま帰ったという話もある
反っくり返ってる屋根とは 中国や韓国の寺院に見られる屋根を見ればおよそ想像がつくだろう
「おれは偉いぞ」「おれに従え」
基本的にそのように主張するw
日本でも一部の仏教寺院 神社 新興宗教系の建物などにみられる
あと日本でも銭湯と銀行のデザインに使われている
風呂屋に使われているのは 風呂屋の主人は焚き物にするためゴミを拾ったからだ
まあ 石炭が使われるようになってからはその限りではないが ともすると乞食同然におもわれていた
銀行が偉そうなのは賤業だからだ
自らは何を作り出すわけでのなく金を都合するだけであるから賤業である
昔はみんな知っていたがいつの頃やら一流の仲間入りをした
でも本人は知っているからそっくりかえっているw

基本的に偉そうに見せないで建築物は作るべきであるとしたのは
たぶん世界でも珍しく おれが知っている限りは日本くらいだ
その美意識も際どい線の上に成り立っており
建築史家の長谷川堯が書いていたが
日本は金を持ってるやつと文化に造詣の深い人々がわかれている
まー 言ってしまえば金持ちほどセンスが悪いw
建築家は妾商売でパトロンがいないと何もできない
センスの悪い金持ちが増えれば美意識は破壊される一方だ

では むくりの美意識のどこがいいのか
それは美意識なので言語化できない
瞬間的に選び取られるものだ

どこがいいのか?
驕り高ぶらず そういう価値観とは無縁に生きる
そのあたりの価値観を持った人でも「美」として認める
認めるからこそ民族に生きて伝わる意識となる
「驕り高ぶらない」と言う価値観をもったまま
その価値観を持った人が選んだ美意識を模倣できるというのはめったにないことなのだ
ようは 美とは作り出すものではなく選び取るものであるということで
誰もが優れた美意識を持っている訳では無い
しかし 信用できる美意識を持つ人を選択し 後はその人に任せるということができる
これはただたんに受動的なわけではなく
共同体そのものとしての美意識を明確化するシステムである

つづく


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