mixiユーザー(id:1940449)

2019年09月05日02:51

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保守のポピュリズム 9.とりあえず保守とは?

まー 基本的なところだけれども
おれは保守思想ってのは実際には存在しないと思っている
理由は そんなものは存在する必要性がないからだ
人間はすべからく最初から保守である

いわゆる 保守とは
具体的に言えば認知バイアスのことに他ならない
「今お腹が空いてるけど これはきっと食べられるものだ 前に食べた気がする」
「隣の部族はよく柿を食う よって目の前にいるこいつも柿を食うに違いない」
「プリウスが逆走してる動画をたくさん見た だからプリウスは危険」
みたいなのが認知バイアスであるが
そのパターンには多種多様なものがある

基本的にあまりよろしくない意味合いで使われるけれども
人類学なんかでは こう言った判断は
狩猟採集生活をおくっていた人類にとっては不可欠な能力で
「まー大体こんな感じでやっとけば間違いないだろう」
的なものから
「目前の獲物はこの場合谷底に向かって走るに違いない」
のような
正確な予見的判断よりも 大筋であっていればその方が効率が良いし
逆にぐずぐず考えていては食料が手に入らないような判断をする場合にはこう言った思考方法が役に立つ

脳は常に省力化された思考を要求する
そのエネルギー消費量が人間にとって非常に負担になるからだ
その場合 認知バイアスは有効に作用し
逆に それに従わない予測できない行為は基本的に不愉快であり脳に負担がかかる
負担がかかると うっきーとなってしまうのは狩猟採集生活の人間も現代人もなんら変わりはないw

この 脳に負担のかからない状態がすなわち「保守」であって
大衆は基本的に保守である
もちろんこの「大衆」には知識人も含まれる
認知バイアスから逃れられる人類は存在しない
つーか存在できないw

では 革新思想はどうなるのか?
まず先に現状が生存に向いていない状況が発生し
それまで認知バイアスによって平穏を保っていた社会に困難が生じたとき
それを支えることが可能な技術的進化が並列していることを条件に
システムの混乱が生じ
その混乱を「説明する」のが革新思想だ
で どう変化するのは自動的にその変化をもたらす要因が決定する
重要なのは その混乱期だけ人は認知バイアスに頼っていられない困難なストレスの多い時期を過ごさねばならないということだ
しかしまー 混乱はいずれおさまるべきところに収まる
もちろん 新たなバイアスに更新されるものもあるが
大半は古いまま継承される
なんつったって楽だからねw

ヤスパースのいう枢軸時代(各種の宗教や哲学の発生した時代)が農業生産が大規模となると同時に文字が一般化した変革期であるというのも多分そうだし
マルクス主義が近代工業の諸矛盾がいよいよ差し迫った時期に出てきたのもそういった変化の中でだろう

続く



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