人は他人の宗教が理解できるのか？

アメリカ映画などを見ていてかの国の宗教の強さを感じる
最近は無宗教が増えたという話もあるが
おそらく根の部分ではそう大した変化はないのではないかとも思う

我々は　かの国に育った人々の宗教心を理解できるのだろうか？
もちろん理屈で
キリスト教とはなんぞや
カトリックとはプロテスタントとは
とwiki的な知識を並べることはできるだろう
ここでいうのは
その原体験的な宗教心が根底にあって
どのような意識の作用を生み出すか　だ
これは多分　その環境においてその人間が育ってなければ
他の環境にある人間が明確に思い描くことはできない
もちろん　それは我々をかの国の人間から眺めても同様で
そこに　絶対的に埋めることのできない溝が
永遠に断固として存在する
その意味で
異なった文化圏に生まれ育った人間が
完全に理解しあうことは絶対にない

これはフシギなことだ
同じ映画を見て
同じように感動し
同じように悲しみや怒りを共有しながらも
お互いは理解し合えない
違う理由で感動し
違う理由で悲しみ　怒り　笑っている
確かに共通項も多いかもしれないが
我々は確かに　違う感情で怒ったり泣いたりしている
それが　理解できないがために
同じ理由であるとお互いの感情を　自分の感情で構築し直しているだけだ
先にあるのは違う感情であり
後で同じものとしての理解をしている

人は遥か太古　同じ感情を共有して生きていたはずだ
その後世界に散らばり
分散した各所で限界的な人口減少を迎え
再度　世界に広がって生活の場を広げた
しかし　各所で孤立し
幾度もの人口減少というボトルネックを経て
異なる感情を持つに至った
ただ　言語の基本構造は同じであり続け
脳の認知的構造も変わることはなかった
そこだけが
もう一度相互理解へと続く可能性の命綱だ

まー
どうでもいいんだけどさw