2000GT大破「半額」で和解へ
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木が自然に倒れてきて
人間がその下敷きになるというようなことは
有史以来ほとんどなかったことで
ごく最近に始まり 今後増えていくだろう問題だ
我々が普段目にする大径木はそのほとんどが明治以降に植えられたもので
それ以前には深山か寺社仏閣にしかなかった
せいぜいトチや栗といった飢饉のときに食用となる実をつける木以外は
ことごとく燃料として若木のうちに伐採されていた
人間の生活圏に大径木が生えるのはおそらく第二次大戦後になる
もうその頃には生活用の燃料としての薪の価値は無くなって
誰も入らない里山が深山化してしまった
イノシシやシカが民家の庭先に現れるようになったのも
自然破壊が進んだからではなく
自然が放棄された里山を深山化した為だ
そして山深いところまで道路が整備され
切り通しで高低差を整理したのも戦後だ
その時植えた木や
放置されて残った木は
誰も使うものがいないままに巨木化し
不安定な地盤の上に立っている
こういった木は全国一面に存在していて
大きなものになると一本伐採する為に数十万の費用と
危険な作業を行う専門職が必要になる
事実上 それらを伐採する予算は底知れない巨額なものとなる
で 現在もそれらの木は成長を続け
いずれ民家や道路に次々と倒れかかってくるだろう
その責任を地方行政が負うことはおそらく予算的に不可能であって
たとえ 予算がついて当面の木を切り倒せたとしても
自然が行う深山化には抗う術もない
しかも全部切り出してしまえば
その傾斜地は確実に土石流の現場になる
はっきり言ってどうしようもない
我々が住んでいる日本列島とはそういった土地なのだ
なぜそれがあまり言われないかといえば
この日本列島に人間が住み着いて以来
初めて起きる現象だからであって
人が森を管理せずに生きていける利便性の代償として起きた問題だからだ
どうすればいいか誰もわからない
ことは地方ばかりではない
首都圏にもよく見られる切り通しの上には
かつては大きな木など生えていなかったのに
今見れば一抱えもある巨木が林立している
あれらの多くはタブやカシの類だ
条件が良ければ数百年樹齢を重ねるが
その多くはせいぜい100年から早いもので数十年で倒れる
あと50年から100年の間にほとんど倒れてくると思って間違いない
数トンにもなる木が倒れてくるのを止めることなどほぼ不可能だ
まー 2000GTはかわいそうではあるけど
どーでもいいw
これから確実に表面化してくるのは
根本的な人の生活についての問題だ
どうなることやらw
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