mixiユーザー(id:1940449)

2018年01月28日19:20

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なぜ 人は増えるのか?

何故に人口は増加するのか?
案外難しい問題で 一筋縄ではいかない

過去の人口増加の時期について
必ず言われるのは「農業による食料の増加」だが
狩猟採集の生活下でも人口が増えた時期は多々ある
ただ 狩猟採集生活では人口爆発とでもいうような極端な増加はない
通常の狩猟採集生活の人口増加率はおよそ0.5%程度で
当時の生活様式で4〜5%の増加をなすには
「人間はセックスマシーンになる必要がある」といった学者がいた
セックスマシーンってジェームス・ブラウンみたいな感じか?w
やだなあ


衣食住とはよく言ったもので
新生児が生き延びるために必要なものは
とにかく栄養と保温だ
十分な母乳と
衣服と住環境が人口爆発には不可欠な要素だと言える
それがなければ 乳幼児期に半数以上が死んでしまう
実際にはもっと多かっただろうし
出産時にもかなりの赤ん坊が死ぬ
周期的な飢餓や そこまで行かないまでの食料不足があって
そこでも子供は死ぬ
それでもさらなる増加を求めるならば
やっぱり男はジェームズ・ブラウンになり
女は絶えず腹ぼてでいなければならない
そもそもそこまでして人を増やさねばならない動機など彼らにはないw

話は少し違うが
おれと同世代の人はよく覚えてると思う
全員 栄養不良でアオバナをたらし
肝油を食べさせられ
脱脂粉乳を強制的に飲まされて
真冬でも綿のシャツの上に簡単なジャンパーを羽織っただけだった

乳幼児の死亡原因別の統計では
1960年代に相当数死んでいた赤ん坊が
近年ではほとんど死亡に至ってないことがわかる
これを過去に向かって延長していった先に
昔の幼児の死亡原因も類推できるとすれば
住環境や衣服によって抑えられる肺炎の類と
栄養素と乳児の睡眠時の体勢などに原因があると言われる突然死などが
極端に減少していることがわかる
思い返せば
住環境が高度成長で大幅に改善されたのもこの頃で
隙間風などない家に日本人が住み始めたのはこの頃だ
仰向けに寝かせて乳児が窒息死するのを防止したのもこの頃で
「絶壁アタマ」が大量発生するという副産物も生んだw
わりと地味だが効果があったと言われるのは「ベビー服」だ
それ以前は「おくるみ」で赤ん坊はぐるぐる巻きになっていた
身動きできずに何らかの原因で突然死したのだ
さぞや無念だったろう

その「おくるみ」も
人類が赤ん坊を低温から守るために数千年前に考案したもので
体に毛の生えない人類が寒冷地で繁殖するための必需品だと言える
「おくるみ」がなければ
食料がいくらあっても人類の数は増えなかった
しかしおくるみに過度に依存せねばならない生活様式もまた幼児の死亡率が上がってしまう
同時に 住居や暖房設備の進歩がない状況でも同じだ
遊牧民と言われるような生活様式では
絶対数に限界があるのもこの原因だと考えていい
あの人らのおくるみはすんごいからね
あれじゃピクリとも動けんw

幼児の生存のために必要なものは鉄だ
ある程度の量産性を発揮できる織機を作るにしても
住環境の改善を行うにしても
不可欠なのは鉄製の工具であり
食料がどんなに豊富であったとしても
鉄がなければ0.5%程度の増加率以上は望めなかったろう
また
食料の増産も鉄がなければ難しい
日本列島の歴史に関して言えば
稲作が人口増加を促したってのは
限りなく片手落ちの話だ

まー 何ていうか
稲作中心史観ってのは
いわゆる政治史観 英雄史観の延長線上にあるもので
やたら単純化を歴史に強いている

歴史がどう変わろうが
人は飯を食いセックスをする
それは過去から未来 永遠に変わらない
アラン・コルバンというフランスのアナール学派の先生がいる
オナニーの歴史みたいなのを掘り下げて研究した人だ
本が高いのでなかなか読めないけれども
人間の性とか一人の名もない靴職人の記録を紐解いて歴史とした先生だ
やっぱり その辺りから考えなければならんのじゃないか

縄文から弥生 そして古墳時代にいたる驚異的な人口増加なんかも
その要因は結局 今の所はっきりしていない
流入が中心なのか 自然増もかなりあるのか
流入なら 当時の造船技術で何万と渡ってこられたのはなぜなのか
実は 縄文人は今日考えられているより数倍多かったのではないか
何一つわかってない
ただはっきりしているのは
原因は稲作だけではないということだ


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