mixiユーザー(id:1940449)

2017年11月21日00:38

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浄土真宗4.時代背景的なもの

浄土真宗がたどった時代的背景を

「往生要集」という書物が浄土教の僧侶源信によって10世紀末に著された
いわば正しい死に方というような内容で
仏教が当時いかなるものを要請されていたのかがわかる

当時 貴族社会の構成員が病気なんぞになると
まず医者が呼ばれ薬を飲み
次に天台の祈祷に長けた宗派の僧侶が呼ばれ祈祷をする
なんかこー仏像を五陣営に配置し
病気を他人に憑依させてから調伏する
べつに仏像は一個でもいいんだけれども
五重に配置した方が効き目があるような気がするということでそうなっていたらしい
ツインカムにターボでスーパーチャージャーつけてニトロ積んで排気推進も期待するみたいな感じだw
で いよいよとなると
死に方を指南する僧侶が呼ばれる

貴族は自分で一番極楽に連れてってくれそうな宗派を選ぶ
当然 突然呼んでも来てくれないから
それとなく寄付したりして内諾を得ておく
それで宗派側は寺を建てたり舎弟の坊主を食わせたりするわけで
様々な仏教側の収入源の一つだ

そんな中で世に出た「往生要集」は
浄土宗の死に際の儀礼パンフレットみたいなもので
各宗派も同様な内容の書物を用意した
それだけ臨終にあたっての式次第いかんで極楽にいけるかどうか決まるというような考え方が強かったということだ
そういう風潮の中で
念仏だけで往生決定する浄土宗が力を伸ばすことになる


まー 仏教は呪術の延長線上に期待された役割があったということで
それ以前の国家鎮守の呪術ももちろんそうだが
今日イメージされる宗教とはいささか異なる
仏教全体でも浄土真宗でもその辺りは大差ない
親鸞以降もそれは続く
ただ 親鸞とその師匠の法然はそれほどこだわっていなかったように見えるし
法然は明確にそれは必要ないと断って臨終を迎えたとのことだ

しかし この辺りが浄土真宗が他宗から攻撃を受ける原因の一つとなる
祈祷も呪術も否定して そんなものでは極楽に行けない
死ぬ間際に大げさな式次第などいらない
阿弥陀仏を称名するだけで良いなんてやっちゃって
営業妨害も甚だしい
しかも肉食妻帯で苦行もなしで成仏できる
やってらんねーみたいな空気もあって
比叡山に焼き討ちされる

この辺り カトリックとプロテスタントの関係にもよく似ている
日本に来た宣教師が
日本には邪教がはびこっていると本部に報告したのは
べつに呪術師が生贄捧げて呪文唱えてたからではない
プロテスタントと瓜二つの教義が先行して存在していたからだという
その辺りになってくると 真偽のほども定かではないがw

続く
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