mixiユーザー(id:1940449)

2021年07月21日21:02

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土の文明史

少し前に読んだ本だが 読み直している

まあ 要約すれば
「土は資源である 消耗する分を再生産することは事実上無理である よって人類の文明は遠からず破綻する」
という話で 地球温暖化するしないにかかわらず
いずれにしても ほぼ確実に起きることで
その達成時期もそう遠くない

嫌な話だけれども 多分当たっていて
「このままであれば」今世紀末には何らかの結果が出る
世間では少子化が危険視されていろいろうるさいが
このままの人口位増加率を見れば
今世紀末には100億をこえる人間が地球上に生存することになる
俺が子供の頃の50年ほど前
初めて覚えた人類の人数は37億で
それが最近は70億をこえる勢いだ

現在の耕地にできる陸地を最大限使って
あらゆる土地で耕作を行なっても
養える人間の数は150億で
そんなことは机上の空論で
実際にそんな土地利用はできないから
多分せいぜい100億が関の山だろう

しかし その耕地を支える表土はどんどん流出しており
かなりの部分んが表土流出によって耕作不可になっている
歴史を見ても ほとんどの文明の発祥の地は
表土の流出によって滅亡しており
今後 減ることはあっても増えることはない
それは 科学技術と農業技術が発達した今でも変わることはない

本書の根幹である計算式は極めて簡単で
表土の生産と表土の流出の比率が
表土の生産が多いか同等でなければ
いずれ農業は行き詰まるというものだ

表土は基本的に造山運動によって山ができ
その山の基盤となる岩石が風化によって細かくなり
農業可能な表土として出来上がる
その量は千年単位で数センチから数ミリというもので
現在農業を行うことで人為的に失われる量は年間で 場所によるが数ミリから数センチ
実に数十倍から数百倍のスピードで失われており
これは 計算式に合うスピードに訂正するというレベルとは全くない

事実なのか?というところだが
アメリカでは古い問題で
綿花の栽培などにより多くの土地が砂漠化したし
現在も砂漠化しつつある
話は中国でもヨーロッパでも同じで
この話は眉唾な話ではない

表土は世界中で極めて薄く
かぎりある資源である
にもかかわらず 表土の流出は極めてよっくり進むので
多くに人はそれに気づかない
今のところ ある程度の学者が試算を行なっているが
農業を続けながら 地球上に生存可能な人間の数は数億から10億程度で
現在の人数を継続的に維持し続けることが可能な試算は出ていない

えらいことなのであるw
っていうか 実は多くの人は気づいていることで
ただ 止めようがないのだ
だから知らんふりをして
地球温暖化とか遠くにあることを騒いでいる
何十年先に確実に来て
ほぼ取り返しのつかないこと
もう一回土を取り戻すには数万年以上かかることに目を塞いでいる

さてどうするか?
おれは知らんw

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