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2021年03月06日07:31

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風林火山第20話 数正謀反

勝頼軍 軍勢3千は一旦、野田城に戻り、しばしの休息を取った後、再び、家康軍を追撃すべく浜松城に兵を向けた。時は2月19日未明で、間もなく夜が明けようとしていた。

一方、徳川家康に反旗を翻した石川数正は、勝頼軍 軍勢3千が浜松城に向かっている知らせを忍者 くの一により受け取るやいなや、浜松城にいる兵士たちに家康を浜松城まで、できるだけ引き付け、浜松城の城門を開けた時、一斉攻撃するよう伝令した。

家康の軍勢が浜松城に戻る道中、築山御前のことを思慮していた。築山の裏切りが事実であれば、浜松城に戻るとき何らかの動きがあるやもしれぬと家康は内心警戒していた。ここは一旦、浜松城に戻る前に、築山の真意を確かめるために近くの浜名湖の近くにある弁天神社にとどまり、忍者 服部半蔵を送り、浜松城の様子を探らせたのだった。

浜松城に密かに潜入した忍者 服部半蔵は、すぐ浜松城に異変を感じた。その目にしたものは、武田軍の軍旗が城内に用意されており、浜松城の兵たちの戦の準備風景であった。
また、服部半蔵は、数正と築山が家康への謀反の段取りの確認している会話聞き、数正の家康に対する謀反の事実を確認した。驚いた半蔵はその事実をいち早く家康に伝えるべく、弁天神社に急ぎ舞い戻った。

半蔵の数正謀反の知らせを聞いた家康は、数正の謀反に激怒するとともに、裏では築山と武田軍が手を結んでいるということを確信した。しかしながら家康の戻るべき浜松城は武田軍に寝返ったことは動かぬ事実であり、家康はこのまま浜松城に戻り、謀反を起こした数正を討伐するため、浜松城に向かい戦をするか、織田信長のいる岐阜城へ向かうべきか思案していた。その時、勝頼率いる3千の兵が家康を目がけて西から突進してきたのだった。

                                    つづく

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