縄文時代には農耕は存在しなかった
農耕をどう定義するかという点はさておき
地球上の他の地域でいうような農耕は存在しなかった
これはもう確定とみていいだろう
もう一つ 存在しなかったものがある
牧畜だ
縄文人は家畜を飼ってはいなかった
他の地域が 農耕と牧畜のセットで新石器時代を迎えたのに比較しても
これは重要な差異だ
もちろん 最初の家畜として他の人類が選んだ
ヤギや羊が日本列島にはいなかったという影響は大きいが
イノシシから豚へという家畜化の流れは
世界各所で起きている
イノシシは日本列島にも多く生息していたにもかかわらず
縄文人はそれを家畜化する事は最後までなかった
ここに農耕や石器類の発達をして
一つの新石器時代の特徴と見る
欧米主流の先史時代の特徴的な定式が
縄文時代というトピックでは通用しないという事が起きている
と同時に
ある程度の人数が存在して
道具類の発達が見られ
しかも 宗教的な抽象概念は他の地域とほぼ共通した時間に発生している
それは
農耕や牧畜が12000年ほど前に凡その完成を見た脳の発達の
必然的な行方ではなく
自然環境による影響の方がはるかに強い事を表している
これは単純な文化進化論が 実際には通じないという事で
人類が単により良い方向性を目指して
農耕を始めたわけではないという理由にも通じる
なぜ人類は牧畜を始め
農耕に頼る社会を作り上げたのか?
縄文ではその社会が必要とされなかったのか
いったい自然環境の何が違ったのか
もしくは
自然環境が影響するという事は
どうとらえればいいのか?
自然環境における
もっと根本的な指標はないのか?
結論のないまま続くw
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