朝に友が来訪する
朝餉を共に。 談笑は心地よく。
八分目の身体に残りの2分を充足させる。
満ち足りる。
昼に友と街に出でる。
互いの見る世界、その差異と共通を楽しむ。
ズレた溝が思考の幅を開拓す。
陽が沈む。 友は去りゆく。
夜と朝の狭間に似た、少しの寂しさと大いなる快哉が言の葉を染めあげ、惜別に彩りを与える。
ああ友よ、また明日を!
夜、友がもう来ないことを知る。
夜風は吹く。 胸に吹き荒れる。
心を酒精に満たし、星々を見上げ、友を探さんとす。
二つの杯。 天上に捧げ、一つ空に巻く。
ああさらば友よ。 いずれまた。
涙を空の杯に注ぎ、去りゆく背中を思い出し杯を置く。
ログインしてコメントを確認・投稿する