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2018年06月30日06:37

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ユー・テイク・マイ・ブレス・アウエイ

ダイナミック・イクイリブリアム即ち動的平衡の先の話である。
なるべく簡単に書くのでどうぞお付き合い願いたいわーい（嬉しい顔）

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繰り返し引用する大好きな樹木、樹齢７００年の大欅である。
この樹木は生きているので代謝を行っている。
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つまり太陽の光を浴びて光合成を行い・・・
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根からは水や養分を吸収し・・・その組成を入れ替えている。
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それが生命活動であり、それを取り巻く物質の循環を系（システム）とする。

こんなものがある。
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一見、普通の青竹に見える・・・
が、違うわーい（嬉しい顔）
これは動的平衡をやめた即ち、死んだ竹材に苔が茂ったものである。
これが面白いのだわーい（嬉しい顔）
この苔の生え方は竹の形骸に制限されているという事・・・これがまた一つの系に思えるのだ。

福島の除染土だ。
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うず高く積まれた真っ黒なフレコンはいかにも不穏であり・・・平仮名で書かれた「しゃへい」の文字が何とも不気味で・・・さっぱり遮蔽されてないだろ！！本当に３０年で県外に出すんだろうな！！と怒りがわいてくる。
その怒りの影には僕が愛した風景がdisられた怒りでもあるし、また生きてる間はもう昔のあの長閑な風景は見られないという想いがある。

また、なんでこんな現状が報道されないのだ！オレが暴いてやる！とか稚拙なジャーナリズムのような感情も産まれる(この心理はネットで状報拡散しているのと同質だ)。

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ところが・・・見慣れてくるとちょっと変わってくる・・・
そう・・・どうせずっとあり続けるものならば・・・

そして土というのは郷土そのものじゃないか？と・・・
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また、ずっと生活を共にするのであるならば・・・
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そう・・・違和から調和へと・・・このカタルシスに作用するのは時間である。
そこには様々な葛藤や人々の想いがある。

そして更に除染作業の大変さ・・・そう、暑い最中防護服に身を包み懸命に土を掻きフレコンに詰める・・・そう、その作業の尊さにも気づく。
ボランティアでやってる人もいるのだ。


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これをその生成過程をすっ飛ばして見ると「環境対応色だと！！ふざけんじゃねー！！ただの誤魔化しじゃねーか！！」となってしまうのだ。

この福島のグリーンシートのかけられた除染土は一つの系であり、前述の擬態青竹と同質のものだと思うのだわーい（嬉しい顔）

そこに在るのは一つの動的平衡の停止、即ち死であり・・・一つの系が閉じる事により、それがまた新しい動的平衡に取り込まれてゆく・・・

この場合の死とは「怒り」の死である。
それは諦念ではなく、決意であると思うのだ。
前へ行こう！という尊い意志だ。

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とにかく明るく前を見て行こうと！
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この「イカリ」というのがとても面白くって、英語で「怒り」はアンガーで「錨」はアンカーだ。
そして「錨を沈める」とそこに踏みとどまる事になり、「怒りを鎮める」と先に進むことが出来る。

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生命と無機物・・・
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色の死によって・・・メタモルフォーゼを起こす。
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写真は時間の死・・・
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遠い昔、誰かが撮った写真・・・誰かが殺した時間・・・



もう一度動的平衡を起こす。

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即ちスローシャッターの間にズーミングしたり・・・

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レンズを軸に回転させたり・・・

系の連鎖・・・
それはメシア復活とか、魂の永遠とかいうものではなくって・・・

僕が思う死を乗り越えるという事だ。



その系の連鎖の接合部分のようなものを作品にして行こうと思うわーい（嬉しい顔）

宗教でも科学でも政治でもない。

アートや表現活動でケリをつけてやろうというワケだ！





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