昔読んで また読みたいけど手に入らない本というのも沢山ある
おれの場合 その筆頭が
子供の頃持っていた魚類図鑑だ
例えば 磯に住む魚とかのページでは
見開きのページに その項目で紹介される魚が全部泳いでいる様子が描いてある
全部だw
もー 海の中満員w
そのページを見ただけで 子供心に妄想が充満する
こんな海があったら是非行きたい
一日中潜っていたい
砂からはギンポが顔を出し その隣にはヒトデにアワビ
アイナメが岩の隙間から顔を出し
それをウツボが狙っている
そしてページをめくると
魚たちが一匹づつ紹介される
何より 説明の最後に
食べられる魚には丸に「食」の記号がふってある
しかも 時々「うまい」とか主観に満ち満ちた一言が書き添えてある
「うまいって どんくらいうまいんだろ」
魚といえば まーせいぜいサンマとサバとイワシくらいしか普段は食ったことがなかったので
こんな本を書くエライ先生が「うまい」と評価する魚ってどんな味なのか想像もつかなかった
ただひたすらうまいんだろうなーと思っていた
時々 丸に「毒」という文字が印してある
これは食ってはいけないんだなと思った
フグなんかは毒があろうがなかろうが子供にはあんまり関係ないが
スベスベマンジュウガニはいかにも食えそうな名前とルックスから危険だなと思った
すべすべのまんじゅうみたいなカニが猛毒
すべすべのまんじゅうってのがどういうもんだかよくわからんけど
覚えておいたほうがいいだろうと心に刻んだ
こういう図鑑は まさに子供心を妄想の野に放つツールだった
もう一回読みたいとよく思うが
もう 汚れたおじさんになってしまったので
かつてのようにはいかないだろう
いつか探し出して
孫にあげようw
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