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2016年09月04日07:28

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ルック・オブ・ラブ

思いつくままダラダラと日々の雑感を書かせていただく。

故にどこの行き着くかわからない。

このくだりはフランク・ザッパのギターソロに入る口上を真似ている(￣ー￣)

ふと、昨日トランプ氏とメキシコの大統領の国境の壁に対する言った言わないのくだらないニュースを見てて思った事・・・

その前の週に福島に行ってて・・・

昔の音楽仲間とセッションをやってて・・・まあ、昔からの仲間なので、今年はボウイやプリンスなんかの曲もやったりしたんだけど・・・

そうそうボウイと言えばベルリン三部作で・・・ヒーローズはベルリンの壁の崩壊に寄与したとか、しないとか・・・それは別にいいとしても何となく福島という場所で、ヒーローズなんかを演奏するのはそれなりに高揚感がある

そんな時代を経て・・・新たに壁を築こうとする・・・

壁というのはロックの世界では古今東西ずっと取り上げられるテーマであり、例えばピンク・フロイドであり、ジョン・レノンであり・・・マイケル・ジャクソンのブレークのきっかけもオフ・ザ・ウオールだしポール・ウエラーのタンブリング・ダウンもあり・・・

もともとロックやポピュラー・ミュージックの本質とはミクスチャーというか・・・その雑食性が本懐だという気がしていて・・・

つまりロックというのはジャンルであるとかジェンダーであるとか人種の壁を、アメーバーのように変形させながら、或いは集合離散しながら越えてきた。

ロックとはジャンルのようでありながらジャンルではない。ロックンロールから発生したロックはその魅力であるシンコペーションを失う事によって寄せ鍋というか、闇鍋のようになった

ゆえにロックのエクストリームというか過激な表現とされるパンク・ロックでもデストロイするのはその境界線や壁であって・・・社会や世界に唾を吐いても、社会や世界をぶっ壊せというメッセージではない。

かの悪名高きロットンもぶち壊したかったのは、王室でありレコード会社であり、体制であり、現状であり・・・世界そのものではない。

俺様(ロットン氏)の邪魔者だけだ(￣ー￣)

まあ・・・そういうことを考えるとハルマゲドン思想やシヴァ神という破壊神のいる宗教の方がよっぽど過激な気がする

故に神話の世界というのもそういう破壊的なエピソードに溢れていて・・・

そんな世界観を表現してみた

その昔、「コクがあるのにキレがある」というキャッチ・フレーズで一世を風靡し・・・今なお世間を席巻しているビールがある。

エッジ（切れ味）というもの・・・

これは輪郭をしっかりと表現する事で得られる・・・これは絵画的な輪郭線のみならず、その意味性の輪郭も重要である。

そう、意味性の輪郭というのは実はアートの肝だったりする。

これは簡単に言っちゃうと、綺麗なだけ美しいだけ、上手いだけじゃダメなのよ！と言う事なんだけど・・・かと言って精神論だけでもダメなのよ！と言う事でなかなかに難しい。

エッジ、それは境界線や壁のようなものである。

非常に論理的な飛躍はあるのだが・・・個人の頭の中で起こる化学反応なんてこんなもんである

トランプ氏からメキシコとアメリカの間のまだ存在もしない壁の話から、福島と他の場所の間に存在もしない物理的な壁となんとなく感じる心理的な壁・・・それらを頭の中で考えながら数十年も昔に崩壊したベルリンの壁に想いを馳せ・・・コクがありキレのあるビールを飲みながらヒーローズを熱唱する・・・これが個人である。

同じような構図で実践を試みる。

エッジをたてる！

だけどコクがある・・・

なんだかよくわからなくなってきたぞ(￣ー￣)

つまりそれらは正確な二律背反の関係ではないのかもしれない。

何となくコクというのは余韻のようなもので・・・エッジをたてるというのはそれを断ち切るような感じで・・・

だけど件のビールのヒットの要因は別に秀逸なコピーによるものではない。

その本質である味でそれを体現出来たからでこそである。

これは結構、重要な事で表現と評論のエッジでもある。