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2016年06月26日07:15

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ラブ・シャック

相変わらずデザインというものを考えている・・・

するとどうしても「笑い」っていうものに突き当たるんだけど・・・
実は考えれば考えるほど、その「笑い」というものの正体よくわからなくなってくる・・・

笑いというものをとことん突き詰めて考えてしまう行為はどんどん笑いから遠くなる。

これは「笑い」というものを構造つまりデザインからアプローチしようとする考察だ。

笑い・・・
それは何となく緊張感の緩む一種のカタルシスのようだとは思う・・・

木村伊兵衛さんのスナップである・・・これはスナップの神様アンリ・カルティエ・ブレッソンの言うところの「決定的瞬間」のほんのちょっと後である。

これはこれで緊張感の緩む瞬間であり・・・日本的な美の瞬間でもある。

スナップ写真とかけて「丁寧な手紙」と説きます。
その心は・・・「はいけい（拝啓、背景）が大切です」

などとまあ・・・考えたりもするんだけど・・・
最もだからこそ、僕はボケをあんまり使わない。
背景が大事だからだ。

笑いにはボケが必要だけどね

実はこの「笑い」というものが相対的なもので・・・その笑いのツボというものが個人差があるし・・・
万人が好むもの・・・つまりアートというよりデザインとしての「笑い」というのが中々難しい

何故ならば笑いとはギャップ、高低差の大きな場所を好むから、中庸というのが取りづらいからだ。

だからお笑いの人とか落語の人達が、仮設とかに慰問に来るのってすげ～なあって思う・・・

スライトリー・アウト・フォーカス・・・ロバート・キャパの「ちょっとピンボケ」という本のタイトルから拝借した・・・これはライカのM３というカメラで撮られている・・・
ぼくなりのユーモアであり、見返すたびに「ほっこり」するんだけど・・・なかなかそうはとられない。

ライカという極めて優秀なカメラでダメな写真を撮る

これは被写体やライカに対する冒涜か？というと僕はそうは思わない。

何故ならば、必死で撮っているから・・・僕なりの愛情がたっぷり詰まっているからだ。

ただ、その笑いというか緩衝材としての心のバッファーというかリスクヘッジをとっていないとサーバイブ出来なかったなあ・・・なんて今更思う。