今朝、午前2時のことだった。ふと目が覚めてしまい、枕元のiPhoneを手に取り、更新マークのついたアプリをいくつかチェックした。Facebookを覗いた時、チャーリーの写真が目についた。なにかが書いてある。英文のため全ては理解出来ないが、スポークスマンが
あなたは冷たい水に手を浸して、至高の果実はきっと血の混じった奇妙な味がするでしょう、わたしの心は茨の蔓で情け容赦なくくるまれて、わずかな動作で果てしなく食い込む痛みで朦朧とするでしょう、時はもはや意味をなさず、わたしたちは、生存の隙間に落ち
擦れ合うふたつの金属のような疫病の女の叫び声が複雑に入り組んだ路地で反響を繰り返し縺れ合っては消えていく雨交じりの夜明け前悪夢から滑落した俺は自分がまだ生きているのか確かめているところだったブレイクビーツな静寂時間は切り刻まれていて時計の概
信じられぬと 嘆くよりも人を信じて 傷つく方がいいいい歌なんだよなぁ忘れないで 優しさなんか臆病者の 言い訳だからいい歌なんだよなぁだけど何故だろう武田鉄矢が歌うとまるでいい歌に思えないんだよなぁ( ̄▽ ̄)
あとは標的を見つけるのみ、といった感じの鋭角的な光線は、ちょうど天井の一角を貫こうとでもするみたいに壁を走っていた、がらんとした部屋の中に突然展開されたそんな光景は、時代錯誤なパンク・ロックバンドのジャケット・アートを想像させた、尖ったもの
光線の行方の向こうに、ねじくれた俺の鼓動が放置されていた、俺は震える手でそれを拾い上げ、正しいリズムを言い聞かせたが、そいつはいうことをきかなかった、「それは医学的見解に過ぎない」とそいつは言うのだ、標準的真実と自身の真実の違い、同じ真実で
滑落の夜俺は口を閉し肉体に食い込む時の鞭に甘んじたそれは長く心根の欠落の中で鞠が跳ねるような反響を起こしまるでボディ・ブロゥの猛烈な連打だったバン・バン夜明け前秒針を揺らすショックの雨寝床は戦場だ決まって孤独だからだ俺は打ち返す闘い方はまだ
午後の朦朧はおそらくは暑さのせいだけではなく、俺はその理由を知りながらまるで見当もつかないといったていを装っていた、それは意地とも言えたし逃避とも言えた、目を逸らしたいようなおぞましい出来事ほど避けて通ることは出来ないとしたものだ、通りは閑
三つの錠剤とヴァイオリン・ソナタ、かすれた窓の前で漂っていた、身に着けたシャツの細やかな汚れが、人生を語るみたいに揺れている午後、それは心電図を連想させる、無目的の…指が少し痺れているのは眠り過ぎたせいかもしれない、現在時刻を確認するのはや
それは古いコンクリート建築で、ステージを取っ払ったライブハウスか、あるいは陳列棚を置き忘れたマーケットのように見えた。俺は入口付近にぼんやりと立っていて、手ぶらだった。左手側の壁面が俺の腰の高さ辺りから腕を頭上に掲げたその指先辺りの高さまで
時の流れに飲み込まれていく生命の波動をこぼすまいともがき、足掻き、意味の判らぬ声を発する、その刹那、常識と限界を飛び越えた者だけが新しい詩を得るだろう、漆黒の闇の中でも、微かな火種さえあれば光は生まれる、刃となって空間を真っ二つにする、慰め
きちがいじみた雨の夜に骨まで濡れた俺は自然公園の多目的トイレを占拠して身体に張り付いた衣服をすべて剥ぎ取り蛇口だのなんだのに引っ掛けて便座に腰を下ろして朝までを過ごした、当然寝つきは良くなかったしそれほどいい夢も見れなかったけれどそれでもた
雨こそ降りはしなかったが、街はどんよりとした雲と湿気に満ちていた、人と擦れ違うのが煩わしくなり、小さな道へと逃げ込んだ、歩いているうちに、その先に昔、数十年は前に、死に絶えた通りがあることを思い出した、数十メートルの間を数軒の商店の廃墟が並
回転体のオブジェの間を潜り抜けて、濃紺の闇の中で和音の乱れた子守唄を聞いた、心の中に忍び込んだそいつらの感触は夕暮れに似ていて、ノスタルジーは現在と比べられた途端に苛立ちへと変わる、犬のように牙を剥き出しにして、だけどフレーズとして生まれよ
おまえの首筋は、薄氷のような心もとない血管を浮き上がらせて口もとはうわ言のようにニール・ヤングの古いメロディを口ずさんでいた空はどぶねずみの毛並みと同じ色をして悲しみにくれたおんなのようにいまにもぼろぼろとこぼしてしまいそうに見えたどうしよ
ねじられ、路肩の排水溝のそばに横たわった煙草の空箱が、人類はもう賢くなることはないのだと告げている、六月の夜は湿気のヴェールをまとって、レオス・カラックスの映画みたいな色をしている、そしてこの街に、ジュリエット・ビノシュなど居ないのだ…あえ
体調不良だのなんだので三か月も開いてしまった。実を言うとその間にも曲をいくつか作ってはいたのだけど前作の出来に満足しすぎて次なにをどうやればいいのだろうとちょっとわからなくなったなんてこともあったり。だがしかしイメージというのは勝手にやって
夜を埋め尽くす雨音、夢は断続的に切り取られ、現実は枕の塵と同じだけの…薄っぺらい欠片となって息も絶え絶えだった、寝床の中で、やがてやって来るはずの睡魔を待ちながら、もう数時間が経っていた、かまわない、と俺はひとりごちた、眠れないことに悩むほ
廃れた通り、その先の名前のない草たちが太陽へと貪欲に伸びる荒地のさらにその向こうに、梅雨の晴間の太陽を受けて存分に輝く海があった、水平線の近くでいくつかの船が、運命を見定めようとしているかのように漂っていた、今日目にした世界のすべてだった、
嗄れた外気の中で、うたは旋律を失い、ポエジーは冬の蔦のように絡まったまま変色していた、ポラロイドカメラで写してみたが、案の定浮き上がった風景にそれらは残されてはいなかった、なのでそれを幻覚だと認識したー幻覚だと認識した?ふざけたフレーズだー
光線は不規則にそこかしこで歪み、まるで意識的になにかを照らすまいと決めているみたいに見えた、ガラス窓の抜け落ちた巨大な長方形の穴の外は無数の騎士たちが剣を翳しているかのような鋭角な木々の枝で遮られているのだ、断末魔のような声で鳴く鳥がその枝
あぶくは、空襲の記録フィルムを、逆回転させているみたいになだらかな曲線を描きながら、届かない水面へとのぼっていきました遮断された現実の世界の中で、わたしは眩しくない光というのはこんなにも美しいのだということをはじめて知りました永遠にも思える
もしもあなたが詩人になるというのならその時点で未来はすべて捨てなさいあわよくば名を上げて、などと考えるのならはじめからやめておきなさいもしもあなたが詩人になるというのなら恋人に蔑まれる覚悟をしておきなさいそのうえで書き続けることが出来ないと
お前の指先が深く沈めた、か細いものの吐瀉物を辿って、黒ずんだ血だまりに俺は辿り着いた、心許ない記憶みたいに浮かんでは消えていく泡はまるで戦争のようだ、俺は気を吐いて手首を切り裂き、流れ出る血をそこに追加する、利口なものよりは愚かしいものであ
ディスプレイされた高価なネズミのようなまだあどけないヴァネッサ・パラディのコンパクト・ディスクの横で二十八歳のアリサはアイスピックで自分のこめかみを貫いた死に塗りつぶされた部屋彼女の生前のどこかで凍てついた悲しみのかけら電気機器のモーターみ
十四歳のある日ぼくはあらゆるものがきっとこのままなのだ、ということに気がついたひとは、ある種の限られたコミュニテイはこのままもうどこにも行くことはないのだとそしてその突然の認識はやはり正しかった十四歳で死んでいったやつらはおそらくそんな風に
漆黒垂れ流す深夜、息の絶えた獣の響かぬ声を聞きながら、寝床の中で目を開き、湿気た記憶の数を数えていた、思えば必ず身内の誰かが脳を病み、自我を曖昧にし、かろうじて自己紹介が可能な程度の人生を生きていた、それが宿命といえばそうなのだろう、けれど
きみはぼくがスラックスに隠したキャンディがだいすきいつでもどこでも頬張りたがってねえ、ねえ、とおねだりぼくは、待ってね、と言い人目を避けてさっと取り出すのさ目の色を変えてきみはしゃぶりつくよだれまで垂らしてなんてお行儀のわるい子刺激的四六時
空気清浄機のノイズは俺の知らない言葉で果てしない詩を連ねていた、俺はそれをあまり信用していなかった、埃やカビやダニと一緒に、生きる理由まで吸い込んで排除しているようなそんな気がしたからだ、でもそんなことを言ってもどうしようもなかった、システ
夜は味気なくだが絶対的におれの残り時間を砂時計のようにくっきりと表示する嘘だろマジか勘弁しろよ詩を書くときにたとえばそれが誰かへの揶揄とか恨み言とかあるいは愛情とか世間へのなんたらとか政治家のどうたらとかそんな次元の話なんかじゃない思うにお