抜殻を踏み潰す明方の散歩、鉤裂きの朝日に近しい気持ち、袋小路の中で思う、帰り道の入口は本当に遠い、崩落の正確な日時、直ちに必要な情報に限って提示は拒否される、どこかで誰かがそれを握っているかもしれない、という、照準の不確かな呪いだけが腎臓結
ポリバケツの中に廃棄された腐敗し続ける狂気と、その肉を狙うドブネズミの低い鳴き声、名前も知らない薬の効果偏頭痛に変わる日常の蠢き、まともな時間じゃないのだから文句を言うのは筋違いってもんさ、月は薄曇りの空の中で、時折こちらをうかがう目のよう
どこからやってくるのか分からない鈍い反射を受け止める網膜は在りもしないものばかりを確信したがっていて、薄汚い言葉ばかりを口にしてはまた時間をドブに捨てる、昨日までの雨のにおい、溶解した記憶が隠れるように流れていく排水溝、ダル・セーニョばかり
闇、散り散りになってちっぽけな逡巡を嘲笑い睡魔に弛んだ色褪せた脳髄の目を瞑るに任せるアウトサイド、口内の苦い苦い苦い傷を噛んで喉笛に忍び込む血液を記録した午前一時、始まりに終わる騙し討ちは固く小さな虫のように枕元に転がって思わずの短い声が漏