『六月大歌舞伎 月光露針路日本 風雲児たち』@歌舞伎座三谷歌舞伎。はたして歌舞伎なのか、ということは置いといて。大黒屋光太夫の苦難の物語を、お馴染みの三谷調で語る3部4時間。随所に歌舞伎の所作やネタが入っていて、三谷芝居より、歌舞伎を見慣れた
『膿を感じる時』@BUoYゴキブリコンビナート本公演(屋内)。野外のテントのほうがむしろ安全な芝居。楽日、みんな痣だらけの状態で。銭湯絵師ネタは笑った。あと、客入れもナチュラルに受けていた。客席には鳥肌先生や坂田聡の顔も。
『後家安とその妹』@紀伊国屋ホール明後日プロデュース。小泉さんがロビーで関係者らしき人々のお出迎え。落語をモチーフに、兄と妹の自爆テロ型仇討物語。前座の小噺の和尚と医者や、芝浜のネタもこっそりと紛れ込ませていて、落語愛も垣間見える。そういえ
『獣の柱』@シアタートラムイキウメのSF。気持ちよく滅べるのは幸せなのか。神の使者の基準は一体何だったのか。結局ループして、こちらに投げて終わっていくなんだか後味がざらっと残る物語。
『キングダム』@新宿映画の日、スペクタクル系を見に。もう、ヒーローものの王道というか、少年漫画そのものというか。。。いい意味で、どシンプルな作品。史実をもとにしたフィクションが原作で、この先も相当長くなりそうなので、続編つくるの、かなりカロ
『愛がなんだ』@新宿平成ラストの劇場鑑賞。男のためなら、自分すら顧みない女。昔で言う、都合のいい女かな。岸井ゆきのだから成立しているけど、DV被害者になりがちな精神構造にも見えたし、一歩間違うとストーカーにもなりかねない。愛ではなく執着だとい
『まほろば』@シアターイースト4月6日の振り替え公演。九州の、前世紀的な家制度が残る地域。男たちが外で神輿を担ぐ祭りの日に、本家筋の家で起きる女たちのドタバタな「血」の話。思っていたよりコメディ風味な会話劇。跡継ぎ、血筋に縛られた現役世代の
『クラッシャー女中』@本多劇場とうとう岸田賞ノミネートまでされたネモシュー。周りの人間の欲や嫉妬や恨みをコントロールして14年を費やした壮大なストーキング。過去と現在、場所や人間関係が少しずつパズルのように組み立てられて、全体像が徐々に見えて
『愛のレキシアター ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ 』@赤坂ACTシアターレキシの迷曲でミュージカル。面白くならないわけがない。演出、河原雅彦だし。いやおうなしに、と同じテイストで、演者も観客も、楽しませるエンタメの3時間。ギリギリ悪ノリにならない
『小さな声で囁いて』@東中野とあるカップルの熱海旅行。二人旅なのに一人ずつで行動していたり、声をかけてきた別の男と散歩していたり。オフビートなさよなら旅行かなと思いつつ、ラストはそういうわけでもなさそうだったり。なんだか温度差のある微妙な二
『こそぎ落としの明け暮れ』@シアターイーストベッド&メイキングス第6回公演。結構キャリアのある面子集めて、それぞれがしっかりこなしているのだけど、伝えたいことが何だったのか分かりづらかった。存在しないことを知ってしまうくらいなら、探そうとし
『あの日のオルガン』@新宿戦時、保育園疎開を決行した実話から。女優たちが現代風にみんなきれいで、その意味での悲壮感は弱かったけど、誰も死ぬことがない、という甘さはなくて、正しい映画、という感じではあった。場内からも結構すすり泣きが聞こえた。
『×××』@新宿矢崎特集。キスをテーマに5本のオムニバス。ストーリーを追わせない、感じさせる映画というような話。全体を通して、台詞を抑えてアンニュイなトーンで。2話と3話が、よかった。松本若菜は、ちょっと疲れてやさぐれたほうが魅力的。荻野さ
『世界は一人』@東京芸術劇場岩井ワールド。やっぱりヒッキー。正直、よくわからないというかどう感じてよいのかわからない舞台だった。インナーチャイルドの話なのかな、とかも思ったけど。松尾さん、やっぱ髪ふえたよなあ。福里さんと三井さんの夫妻を見か
『風たちの午後』@新宿40年前のLGBT映画、という触れ込みでプロモーションされているデジタルリマスター。静かで、こわくて、せつない恋の話。LGBT映画でくくられるのはちょっと異論。描かれているのは、同性愛ではなくて誰かを愛することがはらんでいる狂気
『岬の兄妹』@板橋足の悪い兄と、自閉症の妹。岬の町の貧困・孤立家庭。終始、せつなくて、情けなくて、でもどこかおかしくて、間抜けで。悲しいではなく、哀しい。でも最後のワンシーン、男の弱さと女の生命力の強さが、グッとくる。
『エーデルワイス』@シアターイースト久々の観劇は、ブス会。社会で一定の地位を築く前と後の自分。過去の自分と現在(+未来)の自分。自分を相対化させられる40代の気分がなんだか身につまされてしまう芝居。結局は、ひと続きの自分でしかないから、全てを
『チワワちゃん』@新宿岡崎京子の短編を映画化。享楽的でいわゆるリア充な青春。たくさんの知り合いとつながっているようで、相手のことは、ほんの一部しか知らないし、そんなことにすら気づかずに生きていく。衝撃的な別れが来て初めて、失うことや、知らな
『初春歌舞伎公演』@新橋演舞場観劇初めは、昨年に続いて箱根駅伝観戦からの歌舞伎鑑賞。今回は成田屋がメインの新橋で。鳴神の艶笑から、俊寛、鏡獅子と、お正月らしいカラフルでバラエティな演目。ちょっと海老蔵さんが痩せてるように見えた。子ども二人が