『修羅天魔』@ステージアラウンド東京花鳥風月に続き、髑髏城の七人season極。これまでの設定を変えて、極楽を主役に。大筋は変えずに、人間関係や背景をより深くて面白いものに昇華していたと思う。極と銘打っただけのことはある。捨之介がいなくなったら6
『背中をみせて』@中野ザ・ポケット場末のストリップ劇場で起こる、いろいろな「親子」をめぐる物語。昭和の香りのするストーリー展開。三浦大輔のストリッパー物語を、もう少し人情劇にしたような。こっちの方が脚本は古いようだけど。全体に悪くないけど、
『江戸は燃えているか』@新橋演舞場底抜けに笑うための、三谷芝居。もっと小さな箱のほうが、もっと笑えたかも。でも、演者の間や配役が絶妙で、とてもよく出来た、喜劇だったと思う。獅童の笑わせ芝居は安定のクオリティ。あとは、八木さんの演じた奥さまが
『赤道の下のマクベス』@新国立劇場小劇場鄭義信演出。もちろん朝鮮もの。シンガポールの収容所。日本の戦犯として死刑判決を受けた囚人たちの物語。大尉として軍を率いていた将校と、日本人の召集兵、そして志願兵として軍に属していた朝鮮人兵士。それぞれ
『毒おんな』@ザ・スズナリ例の連続殺人事件をモチーフに、ある意味、今いちばん毒な独身、小泉今日子が演じる悪女。のどかなはずの北海道の牧場に一人の女性がやってくることで、日常に沈んでいたひずみも見えてくる。途中で、リアルに喉がつかえてめちゃく
『シャンハイムーン』@世田谷パブリックシアター国民党から狙われた、上海時代の魯迅。心と体を病んだ彼を支える人たちとの避難生活を描いた3時間。長い。内に秘めた後悔によって、精神と肉体が弱っていくさま、弱々しい姿が印象的だったけど、史実では結構