レドラス領内に入ってしばらくいくとアラードたちは大草原に出た。それとともに魔物の足跡がたどれなくなった。「ここからどう行くかだな」 腕組みをするボルドフにアラードはいった。「リアは豊かな実りを求めて南下するといっていました。人里もおそらく
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第2章 大草原 レドラスとの国境近くの荒野のただ中に、激しく打ち合う音が響いていた。 激しい気合とともに一閃した褐色の稲妻を、皮一枚ぎりぎりでやりすごした巨体の繰り出す黒い旋風が打ちすえた。木が折れたとは思えない音とともに木刀が砕けた。
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