「晴れないね」「ああ、そして晴れなかった」「実は先月の半ば頃からだけど、ね」「ああ、先月の半ばくらいからそうだ。とにかく晴れが少ない」「圧倒的に陽射しが足りないよね」「そうだ。雨もしくは曇り、そしてときに豪雨、そんな天気ばかりだ」「しかもか
たばこがやめられぬ。と言うか、やめる気もないのだが。1年半ほど前から自巻きするようになって、これがまた美味いのだよ。フィルタは使わず、いわゆるクラッチを自作して吸い口に用いる。余計な味がせず、しかも長持ち。どれだけもつかは、市販の巻きタバコ
【雨戸】雨戸を開けてる音がする。まなこを閉ざして音を聞く。わが子でない子がわめき泣く。やだよと何度も繰り返す。かかとの辺りを撫で回す。鼻緒がちぎれて宙を舞う。卵を焼いてる音もする。麻の穂焚いてるにおいする。真顔で嗅いでる蟲五郎。アナゴとカサ
おやおや?日記なのに、何で一日に二度も?それは勿論、例によって昨日穴を開けたからです。コレに使用している自宅PC、娘のおさがりでなかなかに反応が遅い。画面の片隅に動画でも流れようものなら、すぐに固まってしまうのです。それがため、昨日の書き込
【被害者】おいおい、被害者ヅラもたいがいにしてもらおうか。俺があの二階家に忍び込んだとき、お前だってお楽しみだったくせに。イチャイチャと互いの秘所をまさぐり合っていたくせに。今じゃ現役をリタイヤしたあの男と。あのニヤケ倒した元司会者と。勿論
【わらぶき】そら、あのわらぶき屋根の小屋をごらん。妙に鼻筋の通った五十がらみの怪しい男が、蟲五郎と三郎太に話しかけてきました。室内をナナフシが這うような荒れようだが、あれでもちょいとは知られた居酒屋でね。あそこで食わせるからすみ、これが実に
【机】机の上に立っている。娘がひとり立っている。崩れた髪型そのままに。つぶれたみたいな顔かたち。震える小鳥を抱いている。雀を1羽抱いている。ゆるめの時間が流れゆく。ムクゲは無苦華と表記する。すすけたお空は降り模様。薄目で見ている蟲五郎。
【いまさら】いまさらそのいいぐさはなんだよ?きさまらにやるたいまそうはない、だなんて。こちとらわざわざしまがらのふくでそろえてきた、ってのに。きたからみなみから、えんろはるばるやってきた、ってのに。みなみといえば、しまばらだ。きたといったら
ずっと降り続いている模様。雨、雨、雨。さらに雨。夜にはより強い降りになるとの予報も。今日は元ご近所様々JUN−GMCのお招きで、久々にMPCを担ぎ出そうというのに。スタジオにこの機械を持ち込むのは、10数年ぶりだな、たぶん。色々ガタはきてい
しかしまあ、何だってこう雨が降り続くか。俺が雨ぎらいだと知ったうえでの嫌がらせか。先月の半ばくらいからまともにお日様を拝んだ記憶なし、と言うのはさすがに大袈裟だとしても、ほぼそれくらいの勢いを持ってこの悪天候は続いておるのだよ。今もザアザア
【石くれ】所詮は皆、石くれみたようにつまらない存在なのだ、と蟲五郎が三郎太に語りかけています。支配者層にとって何か不都合があれば、即座に切り捨てられる、そんな存在にすぎないということ。血に飢えたきゃつら支配者層は、ただ滅びへと導くだけ。右向
【地面】あの蟲五郎ってラリ公、いっつも地面を見てるな。いい香りの紫煙で、スクリンのような状態を作り出して。胃炎でも患ってるのか、どうにも浮かないツラをして。それでもって、ブツブツと意見めいたことを言ったりしてやがる。壊国発狂政権のことを違憲
【名月】蟲五郎さん、昨夜の名月、ご覧になって?日付けの変わったばかり、AM零時をわずかに回った頃でしたけど。あの清冽そのものの光。あれに心を打たれぬ、そんなお人がいるなら、それこそ軽蔑ものですわね。アベシンゾウ壊国冷血一味なら、きっとそんな具
【湿度】このところばかに湿度が高い。一日に幾度となく汗をぬぐう必要に迫られる。いつもの9月とは明らかな差異を感じる。こうした気候は、不快度リストで言うならアベ壊国政権の次くらいに位置づけられる。空気中の湿気が、ミスト状になって襲いかかってく
あれから5年半。表面を削り取るだけの除染。そしてその汚染土は耐久性のない袋に入れられ、ただ積まれる。端から効果などないことの分かりきっていた凍土壁。食べて応援。大雨に見舞われればすべて垂れ流し。制御不能。報道規制。猛毒の発生源は放置し、忘れ
【流し】流しに布切れが置かれている。丸めてあるため、形は定かでない。よくよく見れば、どうやら肌着のようだ。茶色に黄色に赤に、汚ならしいしみがいくつも付いている。赤は鼻血だろうか。拡大鏡等用いて観察すれば、マダニが数匹とりついて、チウチウして
今日は起きたときからダルい。仕事中もずっとダルく、今はさらにダルい。こういうときは早く寝るに限るので、そうします。しかし、やることはやっておかなくてはいかん。これがまだ少しかかる。ダルい、ダルい、と言いながらもやらねばならぬことがある。まず
【乾いた目】蟲五郎と三郎太が乾いた目を向ける先。そこには、ありとあらゆるやまいだれが転がっている。肉をやめ、野菜だけを食っていれば安心、と高線量被曝ベジタブルを貪る御仁。硬派の社会派でならした作家が、赤ちゃんプレイ中毒者だったという事実。二
別に工房でHなことをするわけではないよ。念のため。と言うわけで本日は新参SG用のピック板製作のため、近所のH氏宅へ。H氏とは以前同じ職場にいた仲で、俺より14〜5歳年下だが実に色々とお世話になった。巻きタバコの上手いやり方、横山某のサイケな
職場脇を流れる浅川土手の斜面。毎年春から秋にかけては数日の間に草がぼうぼうとなる。いわゆる雑草。しかしそれらは単に自分が名前を知らぬがゆえに雑草なのであり、それより寧ろ人間が勝手につけた名前なんぞというどうでもいいものの前に、ひとつの命であ
【落ち着き】しかしまあ、あの蟲五郎って旦那の落ち着きぷりったらないね。まるで朝方4時過ぎのおじぎ草の葉っぱみたように、半分眠ってるのかと思うほど。恐らくはテトラヒドロカンナビノルの摂りすぎでああなってるんだろうけど、にしても大したもんさ。あ
【カツレツ】物凄く美味いカツレツを食わせる店があるんだが、蟲五郎さん、今度食いに行かないかね?一度食ったら忘れることの出来ない味さ。こうして思い出すだけでも、口の中に唾液があふれるという。何しろ店主で料理人の親父が、卓越した技量の持ち主でね
【滝壺】それは実に不思議な滝壺と言えた。東京のあきる野市にあるそれ。山あいにあるにも関わらず、海棲のタチウオが群がってくるのだそうな。それを狙ってこれも群がるハシブトガラスのため、空いちめんが真っ黒く覆われることもあるとか。真昼の晴れ空が、
【防災】防災の日、三郎太のゴツゴツした背甲をなで回しながら、蟲五郎は思う。あの倒壊しかかった建物から漏れ続ける劇毒は、どれほどの量になるのか。勿論具体的な数値を提示することなど不可能で、ただ膨大としか言えぬであろう。どんな境界をも通り抜け、