「今日で１１月も終わりだね」「ああ、そうだな」「軽く激動だった先月に比べると」「ああ、今月はただ普通に流れていった印象だな」「あ、これ三善の話、ね」「ああ、勿論分かってるよ」「て言うか、『軽く激動』って馬鹿馬鹿しくて面白い言い回しだね」「ま

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【枕】枕を抱えて微笑んだ。ヤクザがニッコリ微笑んだ。まぶたに目玉の墨入れて。桜を散らした墨入れて。脂の浮き出た鼻の先。かすかに漂うマリワナ臭。昨夜の名残りのこのにおい。悪魔が来たりて大麻吸う。鹿沼の近くで採れたブツ。焚く間が途絶えぬ蟲五郎。

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先日、潮寒二作品読みたさに購入した単行本４冊。うち１冊は、実は潮作品の収録がない。しかし収録作品の表題に「そそる系」が幾つかあったのと、同じシリイズの１作目であったことから手を出してみた。全１４作品中、まだ４編しか読んでいないが、その中に奇

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【造語】押韻する言葉を、すべて造語でまかなってみる、という試みはどうだろうね、蟲五郎くん。こういった妖素たっぷりのお遊びも、たまにはよかろう。我々のようにひねくれた黄徒なればこそ、とも思うのだが。ほら、向こうから来る焦女も、何となく賛同して

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【お知らせ】放浪の大麻王、平成の大愚者、蟲五郎さんに耳よりなお知らせ。ただ今、わが奇危鬼村では、もぎたてピチピチの女怪とやりたい放題し放題。どの娘も、トリバネアゲハも真っ青な美形ばかり。鬼豆打ち、もみ上げむしりなど、他では絶対味わえない特殊

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【なで肩】そいじゃ蟲五郎さん、そいつの特徴を順繰りに教えとくけど、まずはボウリングのピンみたようななで肩だな。投げ縄で捕らまえようと何度も試みたが、引っ掛かりドコがないもんで、つるりと抜けちまう。身体つきはどちらかと言えばやせ形、但し骨ばっ

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【真冬】なあ、三郎太、明日の陽気は真冬並みだとさ。つまり強烈に寒くなる、ってことだ。南国生まれのお前なんぞ、とにかく身体を丸くして、なるたけ寒気にさらされぬようにせにゃならんぞ。これはもうある種、放浪暮らしに課せられた定めなわけだからな。お

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１６日の当日記で徒歩通勤を始めた旨を記したが、その後どうなったかといえば。意外や意外、俺もここまでヤワだとはね。なんとたったの２日で中断。理由はあまりの膝の痛さに耐えかねて。元々膝痛改善＝筋力増強のために始めたはずが、本末転倒と申しましょう

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【姫君】蟲五郎殿、どうか姫を、姫君を。あの悪鬼のごとき峯岸某の魔の手から遠ざけてもらいたいのじゃ。どうにかして逃げ道を見つけ出して欲しいのじゃ。そして、そして姫を家路につかせてくだされ。姫の生家へ、池尻宿の生家へお連れくだされ。勿論あの陰険

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【乾燥】空気も皮膚も乾燥しています。ふたこと感想を述べるなら、「寒い」「痒い」となりましょうか。ポリ、カリ、ポリ、カリ、蟲五郎が下腿を掻き毟る音が、ほら穴の残響を伴って聞こえてきます。元々炭鉱だったその場所で、蟲・さぶコンビは苦手な寒さをし

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【岩場】岩場をさまよう三郎太。力の抜けてる足取りで。いかだの乗り場を探してか。未だに影さえ見つからず。気ままな旅ゆえなればこそ。にわかに場面が切り替わる。日傘をさしてるいい女。島田の髪した大年増。淫らさ匂わすその目付き。貴様はいったい誰なの

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このところ膝の痛みが強い。これはひとえに運動不足から来る下肢筋力低下が原因に相違なかろう、というわけで今日から徒歩通勤開始。片道４０分。ちょうどいい時間と思われる。但し、明朝の状態が気になるところ。今現在だいぶん張りを感じるので、ね。出来れ

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【測量】あんたがた、ここいらの測量をやってるのかね？その緑青の出た機材、計測に使うものだろう？それはまた、大変ご苦労なことだ。何しろこの辺り、元は牧場だったからね。６畳間にすると、万は下らぬだだっ広さ、だいぶんやりでがあると思うよ。ここから

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いわゆる小説というものを最初に読んだのは、確か小３の頃。ポプラ社の少年探偵シリイズ、江戸川乱歩「黄金豹」だった。そこから同シリイズを買い漁り耽読。ポプラ社ものにはなかった成人向け乱歩作品も含む講談社ものなどにも手を出し始め、中１のときに読ん

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【菓子折り】菓子折りぶら下げ会いにゆく。足取り軽く会いにゆく。編み込み頭をふるわせて。焼き海苔みたいな髭生やし。ヤニとり歯ブラシくわえつつ。あちこちフラフラ揺らぎつつ。ヤシの実ふたつの金の玉。勝ちどき上げてる肉の竿。八の字眉毛で待っている。

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あれから５年８ヶ月。そのことにまつわる報道は相変わらず殆どないようだ。つまり一切好転はしておらず、例の超危険物質はそのまま漏れ続けているということ。福島産のヒラメが、普通にスウパアで売られていたりもする。あれ？もしかして何もなかったんじゃな

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俺の虫好きは、当日記上でも露呈しまくっているので、今さら断るまでもなかろう。しかし、ふと気がついた。俺が好きなのは、単に虫にとどまらず、虫偏或いは部首が虫のもの全般に及んでいるのだということ。例えば蛇。勿論、内骨格を持つ脊椎動物で、虫ではな

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【押韻】押韻について思い巡らすとき、蟲五郎は遠い目をしています。まるで放心したように。そんなときの蟲五郎は、一気に２０歳も老け込んだ老人のようです。病院の待合室に朝一番から座ったままで診療終了を迎える姿。何度も何度も受付脇の抗菌スプレイを手

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で、職場の人に聞いて知ったトランプ米新大統領誕生の件。クリントンにしろこの人にしろ、俺にとってはキチガイな印象しかなく。日本核武装推進論者とも聞く。あの国とこの国、ともに今後の世界の流れから大きく外れ取り残されてゆきそうな気もする。どっちも

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昨日の東福生自由形セッション、行く前には分かっていたのだが、行ってしまえば邪念なく音楽浸りで、すっかり失念。また日記に穴を開けてしまいました。と言うわけで、これはその穴埋め。２０１６年１１月８日分、ということになります。穴埋めゆえ、内容はな

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【ヤマモモ】ヤマモモのジャムを作ります。パンやクラッカは勿論、かまぼこに塗ったくっても絶品な代物です。子ども、若者、中高年、世代を問わず絶賛されています。お口の中が、花園になったような感覚が生まれるのです。作り方は至ってシンプル、ままごとの

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先日のサンヨウベニボタルに続き。そう言えばミツツボアリってのもいたな、と思ってネット検索。やはり異常でしょ、こいつも。腹がパンパンになるほど蜜を溜め込んで、巣穴の天井にずらり並んでぶら下がってるんだからね。生ける食糧貯蔵庫、或いは貯水槽。備

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【博士】蟲五郎さん、あんたトンボ博士のＫ氏を知ってるだろう？そうそう、あの常に鼻毛を風にそよがせている、身なりに構わない闊達な御仁さ。それでいて頭の方はだいぶん薄らさびしくなってんだから、少しはわかめでも食って増毛に努めりゃいいのに。せめて

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日記のネタがなく、久しぶりにナショジオの頁を覗いて発見。こんな蟲がいるんだね。サンヨウベニボタル。昆虫好き、節足好きの自分にはたまらぬ造形美。その名の通り三葉虫によく似ています。全身が節で構成されたような、鎧そのもののような、大変硬そうな外

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自室に入ると、窓際の座布団の上に救命ボオトが。こんなものが部屋の中にあるなんて、安部公房の小説みたようで痛快だね。薄茶色のそれは、何ということもなくただ座布団に乗っかっている。寧ろ俺の方が乗っかってみようかしら。しかし考えてみれば、さしあた

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【昆虫】あたしが昆虫マニヤだってえのは、蟲五郎さん、確か以前にも話したよね。何しろ軍人だった親父の恩給が法外なものでね。それで４０過ぎになっても、こうして虫道楽にうつつを抜かしてられるわけだよ。普通ならとっくに生活困窮者だ。日がな一日、門柱

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