「で、今日もまとまらないんだろうね」「ああそうだろうさ。三善のヤロ、ここんとこ一段ととっ散らかってるからな」「老化、あるいは劣化かね?」「まあそんなとこだろうよ」「例えば戦争について改めて考えることの多い今月を締めくくるような内容には・・・
むむう、早く終えたい。今日のこの日記を。日課の日記を早く終えたい。これからまだ、日課のひとつである煙草巻きをせねばならんからな。しかし、内容をどうしよう。「このあと煙草巻きがあるため、今日はこれで終わり」でもいいと言えばいい。と言うか、俺が
知られちゃってるよ、俺、虫好きだってことがさ。何人かのひとが、俺に見せてくるんだ。虫写真をね。まあそりゃそうか。はばかりもご不浄もなく、虫が好きってのを公言しちゃってますもんなぁ。そして見せられた俺は、「おお」やら「うわ」やら「すげぇ」やら
あ〜、猫さんが可愛い。おれ、猫さんが好きだ。同居猫の銀ちゃんが可愛い。弦ちゃんも勿論可愛い。北千住ノック近くの路上で見かけたクロも可愛く、スウパァヴァリュで売られていた女子たちも可愛い。ねこねこねこ、あ〜可愛い。おれ、猫さんが好きだ。
去る夏に買う。緑のハッパ1枚百八つを3枚買う。町田さんの作品2冊を中古で買う。黒髪の人が立つ。茶髪の人が立つ。白髪の人が立つ。日の差すそんな街を歩くと、体感温度はまた夏となる。そしてもうしばらくしたら発つ。たくさんのいい時間が待つはずの北千
その時間、前半と後半の間15分で、監督は選手たちにどんな魔法をかけたのだろうか?J2徳島対琉球の試合。前半やられっぱなしでいいトコなしのまま0ー1で折り返した徳島が、選手交代なしで臨んだ後半、驚異の大逆転で6ー1勝利。試合後の監督会見では、
その男は、60近い歳になってもまだ、蟲への執着を捨てられずにいた。晩夏の陽射し注ぐ中、とあるアパアトメントの門扉にそれはいた。蟲好きでなくとも気付くのではないだろうか?黒い金属門扉に白いそれの対照は、あまりにも鮮明と言えた。ましてや蟲好きな
ちうちうちう、ああ、んまい。・・・おっと失敬、ただ今アタクシ食事ちう。ちうちう、ああこのピイマンのお汁、マジうめえや。確かここの住人はミヨシとか言ったっけ。きゃつらが食おうと植えたこのピイマンだけんど、今じゃすっかり俺たちの食堂さ。俺が見つ
しばらく前から秋虫が鳴きはじめている。そうか、もうそんな頃になるわけか。たまらなく暑かったこの夏も、そろそろどっかへ行っちまうってことだ。やはりどうも夏が終わりゆくのはさびしいものだ。しかし最近は俺も少しは大人になったのか、秋は秋でこれも悪
【さざえ鬼】さざえ鬼 の訪問、本日夜半。カナメモチの生け垣をかき分けて現れた。恐らくはあの浜辺より来たのであろう。ワカメ海苔などが全身に絡みついている。アメフラシを大事そうに抱え込み、紫のけむりを吐き出している。ハナエモリデザインの襟巻きを
あれから8年5ヶ月と8日。12日分を確認して、失念に気付く。だいぶ日が開いたが、この関係は月一度記さねば収まり悪きゆえ。自分と同年代もしくは若い世代での体調不良を、周りで多く耳に目にする。あのことと関連があるのやらないのやら。関連ありとして
ビリビリに破られて肥溜めに捨てられたわたしの写真。われとわが顔面の断片のかけらが、アイボリイの蠕動に揺られ蠢く。どうしてこんなにまで憎み嫌われてしまったのか?カネに汚かったからか?何故?と考えさせずに置こうとしたからか?憎しみの暗いかげさえ
あの日私は見た。何かの都合でやむなく入った場末のピンク映画館。平日深夜、まばらな客席。館内にしみ込んだ酒と煙草と精液のにおいが、穴開き合板の内装からしみ出している。前後左右ほぼ中心の特等席に落ち着くとすぐ、少し前方の右端で壁にもたれてひとり
本日蜂逃がし二度。二度とも同じ種の蜂。ある種の蛾のような、あるいはある種の甲虫のような櫛ヒゲを持った、細長い蜂。下足箱周辺と便所、ともに職場。刺されるようなことは恐らくなかろう。それでも屋内に紛れ込んだ蜂は嫌われる。職場の人に叩かれでもした
おうい、雲さんやぁ、あんたちいとばかし邪魔なんだが、そこを右か左かどっちかによけてくれんかねぇ?今日こうして久かたぶりに真ん丸くなれた俺の姿をさぁ、ようく下界に拝ましてやりてえんだよぉ。ほらほら、あすこでもってうまそうに煙草を吸ってるロン毛
8月15日。やはり敗戦というのが正しいのだろう。地球規模で見れば、戦争はまったく終わっていない。早く本当に終戦を記念出来る日が来ますようにと祈念。
【日記】蟲五郎今日も日記をつける。こののち煙草巻きがあるので、ここは一気に書き上げるつもり。しかし湿地に首まではまり込んだようなこの陽気のためか、なかなかそうはゆかぬ。おまけに頭の周りを飛び回るコバエを、シッシッシと追い払うという余計な動き
まあそりゃ〜あんたらごときにゃあカアカアとしか聞こえんだろうさ。あんたらニンゲンという、何とも愚かしく哀れなイキモノの耳には。何しろ俺たちのことを「カラスってえのは鳥のくせに結構賢いらしい」なんて、まるで自分たちの方が賢いつもりになっちまっ
【ふひほほほほ】擬声語の一。用法はきわめて局所的。同居猫の身体を撫で回す際にのみ用いられる。加えてその猫が極度に肥満もしくは毛むくじゃらであること、その名が弦ちゃんもしくは銀ちゃんであることが使用時の必須条件となる。実際にこの語の使用が確認
むむむぅ、小説が書きたい。しかし俺にはそんな才能はない。畜生ちくしょう、何だって俺は小説が書けないんだあぁ。とか何とか言いながら夜のお散歩へ出かける。半欠けのお月さんが見下ろすその下をぶぅらぶぅら。何かいいものでも転がっちゃいまいか、と足下
今日は珍しくいろいろと。既に終了というか次回持ち越しの案件、J太郎の鳴りチェック1、2。ああ、これでもうちっと歪みが足されていたら、という感じ。技師さんによれば、まだ方法はあるとのことで、次回に期待。続いてこれより味スタ、久々の訪問。観戦で
74年前の今日、長崎に史上2度目となる原子爆弾が投下された。広島のたった3日後。その広島のものとは、落とされた原爆は別の種類だったとか。新型爆弾の実験場。何と痛ましいことだろう。もう2度とごめんだ。要らんよ、核も戦争も。
【葉っぱ】8月8日、今日は葉っぱの日。つい先ほども、それはパイプの中で真っ赤に燃えていた。カッカと燃えていた。着火せられて燃えていた。頭の中で滑車が回る。興味の対象が、あっちゃこっちゃに移ってゆく。徐々に意識が落下してゆく。「かっぱラッパか
どろどろにとろけた皮膚と肉。み、み、み・・・、水。割れ散ったガラス片が突き刺さる。その姿のまま亡霊のように歩き回る。「はだしのゲン」のあの場面は、74年前の今日の現実であろう。広島に原爆の落とされた日。もう二度とごめんだ。
一昨日の夜あたりから、やや空気が乾燥してきたように思えていた。あのネバラっこい湿度、その絡みつきからようやく逃れられたのかと。そろそろ訪れるだろう秋の鼻先が、少し見えた気がしていた。しかしながらそれは、俺の願望が見せた幻影に過ぎなかった。ネ
否、書いてはいないか。綴る?入力?もはやキイを叩いてすらいない。画面に軽く触れているだけだ。まあいいか、そんなのは。細かいことは言いっこなし。とにかくこのところ作文・・・、あ、作文だこの作業は。どんな形にしろ文を作っているわけだからね。とに
今日、比較的いろいろあったはずなのだが、パッと浮かんでくる色は赤だけ。新しく開店したスウパア店内、真っ赤なパプリカを抱えた少女。出会い頭にその鮮烈がスパアクする。「スゲエの持ってんなぁ」。思わずクスリカと笑ってしまう。あの赤すぎる大地の恵み