『赤道の下のマクベス』@新国立劇場小劇場
鄭義信演出。もちろん朝鮮もの。
シンガポールの収容所。
日本の戦犯として死刑判決を受けた
囚人たちの物語。
大尉として軍を率いていた将校と、
日本人の召集兵、そして志願兵として
軍に属していた朝鮮人兵士。
それぞれの罪が、物語が
進むにつれて徐々に見えてくる。
主人公の朝鮮人兵士は、死刑の前夜
「選んでしまった」罪を自覚して死んでいき、
最後まで無実を訴えていた日本兵の
「何もしていない」という罪が最後に
明らかにされるのが印象的だった。
鄭さんの「戦争」モチーフ戯曲ながら、
現代のいじめの構造とも全く同じ
人間や社会の罪が描かれていたような。
平田さんと池内さんの別れは
会場からもすすり泣きの音が聞こえてくる
胸に迫るシーンだった。
ログインしてコメントを確認・投稿する