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2018年03月17日22:16

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牛乳(観劇メモ)

『赤道の下のマクベス』@新国立劇場小劇場

鄭義信演出。もちろん朝鮮もの。

シンガポールの収容所。
日本の戦犯として死刑判決を受けた
囚人たちの物語。

大尉として軍を率いていた将校と、
日本人の召集兵、そして志願兵として
軍に属していた朝鮮人兵士。
それぞれの罪が、物語が
進むにつれて徐々に見えてくる。

主人公の朝鮮人兵士は、死刑の前夜
「選んでしまった」罪を自覚して死んでいき、
最後まで無実を訴えていた日本兵の
「何もしていない」という罪が最後に
明らかにされるのが印象的だった。

鄭さんの「戦争」モチーフ戯曲ながら、
現代のいじめの構造とも全く同じ
人間や社会の罪が描かれていたような。

平田さんと池内さんの別れは
会場からもすすり泣きの音が聞こえてくる
胸に迫るシーンだった。


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