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日記一覧

君の夢はどんな夢
2016年12月05日22:55

今朝、動物番組のカメラマンと、アルマジロと、鰐と、そして女の子が出てくる、変な夢を見た。 夢の主人公は、どうやら動物番組のカメラマンらしく、世界の珍しい野生動物の姿をフィルムに収めるために、彼は常にテレビカメラを抱えて旅をしているのだった。

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引っ越した時に見当たらくなった本がどうしても読みたくなって、久しぶりにブックオフへ行ったのだけど、結局お目当ての本は見つからず、代わりに面白そうだったので買ってきた半藤一利編著の『十二月八日と八月十五日』(文春文庫)。半藤一利は『日本のいち

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下北のディスクユニオンに行ったらパンク40周年を特集したロッキング・オンの今年の6月号が売っていたので購入。この前ロッキング・オンを買ったのはボウイが死んだときだから、何かしらこういう「節目」でもなければこの手の雑誌をもう買う気になれなくなっ

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三島由紀夫は「日本浪曼派」の戦後における継承者という位置づけでよく語られるが、厳密には三島由紀夫が戦時中に同人として参加していたのは「日本浪曼派」ではなく「文藝文化」である。「日本浪曼派」の戦後における最大の批判的継承者は、三島ではなくむし

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【問い掛ける神 ボブ・ディラン】遥か彼方の世界を彷徨い続ける伝説の人でありながら、常にその歌を愛する全ての人々の傍らにいて「問い掛ける存在」である――というディラン像は、みうらじゅん原作・田口 トモロヲ監督・宮藤官九郎脚本・遠藤賢司音楽・峯田

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「が」という小さな悪魔
2016年10月08日12:08

「周知のように丸山が、西欧近代を歪んだ形で受容した日本において「大衆」を総力戦へと動員する超国家主義的ナショナリズムが形成されてきたプロセスを、『超国家主義の論理と心理』、『近代日本思想史における国家理性の問題』などの論文で明晰に分析したこ

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21日、遠藤賢司withサニーデイ・サービスによる『満足できるかな』全曲再現ライヴを渋谷のクアトロへ観に行った。会場へ向かう途中、休日前の夜で混雑するセンター街を歩きながら、病に冒された年老いたカントリー歌手の姿を描いたイーストウッドの隠れた名作

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話題の『コンビニ人間』、読了。芥川賞受賞作は退屈なものが多いので普段は読まないことにしているのだけど、『コンビニ人間』は珍しく面白そうで、ちょっと気になっていたところ、職場の同僚の女の子が買って持っていたので貸してもらって読んでみた。日本に

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4か月ぶりくらいに週末に持ち帰りの仕事をせずに済む解放感から、この土日でYoutubeに上がっていた『未来少年コナン』を全話一気に観てしまった。当時37歳、若き宮崎駿の才気が存分に発揮された溌剌たる名作。世界名作劇場的なフォーマットの上に、その後、『

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今回の「お気持ち」表明は、近代皇室制度史上における、二度目の「人間宣言」といえるのではないだろうか――と思ったら、有田芳生がもう同じことを言っていたみたい。昭和の右翼思想家・里見岸雄は、天皇個人と皇統を分けて捉え、大御心は後者に属すると考え

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音無響子の系譜
2016年07月17日16:01

久しぶりにYahooニュースで斉藤由貴の名前を見て、それがきっかけで「悲しみよこんにちは」をこれまた久しぶりに聴いてみて、いい曲だと思ったけど、「平気」とか「そうよ」とかの言葉の選び方といい、もはや現代では絶滅種に類するそのリリックに、ある種の

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ジャズ・ピアニストのドン・フリードマンが死去 - amass http://amass.jp/75185/ドン・フリードマンが亡くなった。僕の浅いジャズ遍歴の中でも、特に印象に残っているピアニストで、代表作の『サークル・ワルツ』は若い頃の夜の愛聴盤の一つだった。ジャズの

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英国のEU離脱にあたって、かつて「There is no future In England's dreaming♪」と歌ったジョン・ライドン先生が何かコメントを出していないかと思っていたら見つけた記事。http://ro69.jp/blog/kojima/144959「ワーキング・クラスの人間は昔から政府の言う

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マイケル・チミノが亡くなった。マイケル・チミノというと「ロシアン・ルーレット」を世界中に知らしめた『ディア・ハンター』が何と言っても代表作だろうけど、僕が最も好きなチミノ作品はミッキー・ローク&ジョン・ローンW主演の『イヤー・オブ・ザ・ドラ

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「――一八四八年のショーペンハウアー、これはなかなかの見ものだ、神々の洪笑にみちた見ものだ! 「ならず者どもは」と、かれは、フラウエンシュテットにあてて書いている。「わが家のすぐまえまで立っていて、ファールガッセ通りに陣どっている軍隊めがけ

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脱出からの脱出?
2016年06月28日15:18

ロジャー・ダルトリーも離脱派。ザ・フーの「ババ・オライリー」に、 The exodus is here!というフレーズがあるけど、「exodus」というのは元々は旧約聖書の「出エジプト記」に由来する言葉。モーゼに率いられた古代イスラエル人のエジプト脱出の神話を、古

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桜桃の季節
2016年06月18日18:15

職場の同僚の女の子の実家から送られてきた佐藤錦。宝石のように輝いている。サクランボというと、僕などはどうしても、「子供より親が大事、と思いたい」「生きるという事は、たいへんな事だ。あちこちから鎖がからまっていて、少しでも動くと、血が噴き出す

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遠藤賢司のいる風景
2016年06月12日01:26

久しぶりに1991年に発表されたエンケンさんの二枚組ライヴ盤『不滅の男』を聴く。オープニングを飾る「不滅の男」は、数あるこの曲の演奏の中でもエッジの効いた「ロック的なカッコよさ」では屈指のテイクだと思う。オープニングの勢いのまま、「満足できるか

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モハメド・アリが亡くなった。アリは勿論偉大なボクサーでもあるのだけど、個人的には、それこそビートルズと並ぶ60年代の「青春」を象徴するアイコン的存在だったというイメージが強い。アリのレベルでスポーツ界にとどまらず一つの時代を象徴する文化現象と

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人生の空籤
2016年05月26日00:57

僕は猪瀬直樹を支持していたので、舛添要一に期待するものは元々ほとんど何もなかったし、今回の「政治とカネ」的な切り口からの舛添バッシングに関する詳細もしっかりとは追っていないので、的外れな感想になるかもしれないけど、坂口安吾が『続堕落論』で喝

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昨夜は誘われてマイケル・モンローの来日公演を観に渋谷のクアトロへ。まず、2016年の東京でマイケル・モンローのライヴを観に来る客層とは一体どういった人たちなのか気になっていたのだけど、基本的には90パーセントくらいは、僕とほぼ同世代の、40代の男女

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『「宇宙戦艦ヤマト」を作った男 西崎義展の狂気』(牧村康正+山田哲久)読了。これは、『宇宙戦艦ヤマト』のプロデューサーであり、覚醒剤取締法違反と銃刀法違反で逮捕され実刑判決を受け、4年間の服役を経た出所後、2010年に小笠原で水難事故により75歳で

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メーデーに降り注ぐ札束
2016年05月01日23:10

今日はメーデーだったけど、メーデーといって思い出すのは、映画『太陽を盗んだ男』。この映画は僕の最も好きな邦画で、子供の頃からもう何回観たか分からない。簡単に筋を紹介すると、「中学の理科教師が東海村を襲撃してプルトニウムを強奪して原爆を作って

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芥川龍之介の世代
2016年04月18日12:57

対米戦の戦記を読んでいると必ず出てくる海軍参謀の草鹿龍之介。真珠湾奇襲、ミッドウェー海戦と、対米戦の転機となる戦いに軒並み参加、さらに戦争末期には、戦艦大和の特攻出撃の決定においても大きな役割を果たしたと言われる。「龍之介」という名前が気に

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バタバタしているうちにいつの間にか4月になって――ということはすでに今年も3分の1が過ぎ去ろうとしているということである――気づけばブライアン・ウィルソンの『ペット・サウンズ』 50周年アニバーサリー・ジャパン・ツアー.初日まであと一週間に迫って

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城戸久枝さんの『あの戦争から遠く離れて――私につながる歴史をたどる旅』(情報センター出版局)を読む。この本はWikipediaによると「第39回大宅壮一ノンフィクション賞、第30回講談社ノンフィクション賞、黒田清JCJ新人賞を受賞。同作は「遥かなる絆」

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「従軍慰安婦」という言葉を最初に使ったとされる千田夏光の『従軍慰安婦』読了。週刊誌風のやや俗情に阿りがちな文体がときどき気になるけど、想像していたよりはずっとまともな本だった。少なくとも、どぎつい表現で嘘八百が並べ立てられているような本では

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斎藤環の『オープンダイアローグとは何か』を読んだ。斎藤環は、メディアによく出てくる精神科医にありがちなように、時事ネタを通俗心理学で適当に論じる傾向が強く、正直「男版香山リカ」みたいなイメージで、あまり好きな論客ではなかった。しかし、『オー

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5年くらい前に自宅のテレビが壊れてそのまま放置していることもあって、僕はふだんテレビをほとんど観ないので、ショーンK氏がコメンテーターとしてどんなことを発言をしていたのか知らない。そもそも、今回の騒動で氏の存在を知ったくらい、僕は世情に疎い。

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今年は年頭から立て続くロック・レジェンドたちの訃報に「死の様々」ということを考えさせられてきたけど、今朝のキース・エマーソンの訃報は自殺だと報じられている。しかも、来月には来日公演が予定されていただけに、日本のファンにとってはことさらに衝撃

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