「暗い心を持つ者は暗い夢しか見ない。もっと暗い心は夢さえも見ない。」――なんて、今夜「新ノーベル文学賞」へのノミネートが報じられた村上春樹はそのデビュー作『風の歌を聴け』で書いているけど、ほぼ時を同じくして、遺伝子操作で夢を見ない鼠の作製に
『ちびまる子ちゃん』というと、映画版『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』が、感動的で押しつけがましくない反戦映画になっていて、僕は名作だと思う。特に大瀧詠一の「1969年のドラッグレース」の場面は、ビートルズの『イエローサブマリン』を思わせる
浦山桐郎監督の『キューポラのある街』を観た。「三丁目の夕日」などで後に一種クリシェのレベルで延々と反復されることになる高度経済成長期の明日を信じて底辺で健気に生きる庶民の姿を描いた「原典」的作品といえるだろうか。『あしたのジョー』のドヤ街の