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日記一覧

〔ご挨拶〕 八大龍王伝説をご愛読の皆様、ありがとうございました。無事に今年も一年続けることができました。 これもひとえにご愛読されました皆様のおかげです。 来年も頑張って続けますので、よろしくお願いいたします。 来年の最初は2013年1月1日です

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 八大龍王伝説【235 八カ國会談(一) 〜密謀〜】〔本編〕 さて地上世界の様子を語る。 龍王暦一〇五二年一月一日。年明け早々、今後の國々の在り方の方針を決めるいわゆる『八カ國会談』の日程が決まった。同年三月二八日から四月一日の五日間行われ

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 八大龍王伝説【234 ワシュウキツの城】〔本編〕「うぅん! これは重体だな!」八大龍王第四龍王のワシュウキツは、シャカラの身体を隅々まで指診した後、困ったような顔をした。 バツナンダとシャカラをバルナート帝國領の地下で拾い、十日間ほどかけ

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 〔お詫び〕一日遅いアップになりましたことをお詫び申し上げます。 八大龍王伝説【233 阿那婆達多(アナバタツタ)の矢】〔本編〕 さて、一時間後。バツナンダとシャカラを乗せたバハムートによる四頭立ての戦車は、来た道を引き返し始めた。 シャカ

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 八大龍王伝説【232 ハクビの笑顔】〔本編〕「相変わらずとんでもない奴だな! お前は……」地下の暗い洞窟(どうくつ)で、バツナンダが思わず呟いていた。 バツナンダとシャカラがアナバタツタの襲撃を受けてから三日後の龍王暦一〇五一年一一月二日

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 八大龍王伝説【231 空からの襲撃(後)】〔本編〕「今のは急所を外した一撃だったからね! でも次は狙うからね急所を……」「姿を現せ! アナバタツタ!! 姿を見せて尋常に勝負をしろ!!」シャカラが空に向かって叫んだ。「僕の異名忘れたの? 『

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 八大龍王伝説【230 空からの襲撃(前)】〔本編〕「見つけたよ! 二人ともいた!!」突然、空から声が聞こえてきた。 その声はシャカラとバツナンダの『天耳』に響きわたった。「「その声は!!」」バツナンダとシャカラの同時の声。 空からは、声と

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 〔お詫び〕一日遅いアップになりました。申し訳ございません。それから今回から『用語集』に『武器名』という項目を追加致しました。 八大龍王伝説【229 剣戟会話】〔本編〕 話はさらに遡り、龍王暦一〇五一年一〇月三〇日。バルナート帝國がソルトル

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 八大龍王伝説【228 神器の行方】〔本編〕 遡ること一月前の龍王暦一〇五一年一二月二〇日。その年の押しせまる頃、ソルトルムンク聖王国の首都であり王城でもあるマルシャース・グールは、人々の歓喜の渦の中にあった。 祭りがここ数日昼夜を分かたず

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 八大龍王伝説【227 終戦と上洛】〔本編〕「グラフ将軍! お久しぶりですな!!」バルナート帝國帝都ドメルス・ラグーンの謁見の間に到達したグラフ将軍にこのような声がかけられた。 薄暗がりの謁見の間の中央に数名の人影が見える。声はその一人から

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 八大龍王伝説【226 二人の龍王】〔本編〕 今度の場合、『千年戦闘』をただ漫然(まんぜん)と続けるわけにはいかなかった。 八大龍王のアナバタツタかどうかは、結局判断はつかないものの、驚異的な狙撃手(スナイパー)がこの場の全員を狙っている。

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 八大龍王伝説【225 覇王ロードハルト帝(十) 〜紫の矢〜】〔本編〕 バツナンダとシャカラの『千年戦闘』はいきなり終結した。 そこにはうつ伏せに倒れているトヤルと前帝王ロードハルトの身体があり、そのまわりを、ネグロハルト、オルドレン、マク

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 八大龍王伝説【224 覇王ロードハルト帝(九) 〜終局〜】〔本編〕「大隊長! 東からこちらに向かって疾走してくる一団があります! 援軍です!!」「おお! 援軍か!! どこの軍か? 白虎騎士団か? 朱雀騎士団か? 或いは同盟国のカルガス國の

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 八大龍王伝説【223 覇王ロードハルト帝(八) 〜『カンショウ』、『バクヤ』〜】〔本編〕 戦いは再び『千年戦闘』の様相を呈してきた。 シャカラとバツナンダがバルナート帝國帝都ドメルス・ラグーンの謁見の場で戦いを始めて既に五日目。つまり龍王

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 八大龍王伝説【222 覇王ロードハルト帝(七) 〜最強の双剣〜】〔本編〕「シャカラ! ここからはお互いの得物によって再び語ろう!!」バツナンダそうシャカラに呼びかけた。 先程までバツナンダが持っていた弓も、口に咥えていた真紅の矢も既になく

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 八大龍王伝説【221 覇王ロードハルト帝(六) 〜王神問答〜】〔本編〕「さて、バルナート帝國の前帝王であり四賢帝の一人でもあるロードハルトよ! お前に問いたい!!」シャカラはわざわざ長ったらしい呼び方でバツナンダの後ろにいるロードハルトに

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 八大龍王伝説【220 覇王ロードハルト帝(五) 〜揃(そろ)う〜】〔本編〕 バツナンダは、左手に太陽神アポルゥンの『太陽の弓(ソネーボーゲン)』を持ち、右手に騎神ケントュースタスの『自由の手綱(フライハイトツューゲル)』の強化版である『蒼

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 八大龍王伝説【219 覇王ロードハルト帝(四) 〜神を超える(後)〜】〔本編〕 ロードハルトの驚愕の体捌きがさらに続く。ロードハルトの右足がシャカラの懐深い付近の大地を踏み込む。その右足のつま先はシャカラの胴体の方を向いておらず、シャカラ

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 八大龍王伝説【218 覇王ロードハルト帝(三) 〜神を超える(前)〜】〔本編〕 シャカラはだだっ広いある部屋へ辿り着いた。その部屋の天井は高く、二十メートルぐらいの高さがあり、ベージュ色の壁がこの部屋全体に落ち着いた印象をかもし出していた

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 八大龍王伝説【217 覇王ロードハルト帝(二) 〜帝王の決断〜】〔本編〕「トヤル! 余の剣(つるぎ)を持て!」黒髪で黒い瞳の帝王は、そばにいる龍人(ドラゴノイド)のトヤルにそう言い放った。 バルナート帝國帝王のロードハルトは、付帯能力の『

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 八大龍王伝説【216 覇王ロードハルト帝(一) 〜決着に向けて〜】〔本編〕『短い刃物(クルツシュナイデ)』は、バツナンダとシャカラのちょうど中間地点で、真紅の矢と接触した。 その接触した地点で真紅の矢が激しく炸裂した。これでは、シャカラに

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 八大龍王伝説【215 第二龍王跋難陀(三十一) 〜矢と鎖〜】〔本編〕 バツナンダの、ナンダの槍を手にはさんだままの合掌が約五分続いた。その間、シャカラは身じろぎもせずにバツナンダの様子を伺っていた。バツナンダが何をするのか読めない以上、シ

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 八大龍王伝説【214 第二龍王跋難陀(三十) 〜炎馬と槍〜】〔本編〕 さて、さらに六時間が経過した龍王暦一〇五一年一〇月二三日午前十二時。つまり正午にあたるその時。シャカラとバツナンダが戦っている地点にすごい勢いで近づいてくる一つのモノが

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 八大龍王伝説【213 第二龍王跋難陀(二十九) 〜クルツシュナイデ〜】〔本編〕 さて、簡単にシャカラの第三の武器『短い刃物(クルツシュナイデ)』について語ろう。シャカラの鎧の右肩の部分に忍ばせてあった柄の長さ刃の長さ、共に五センチメートル

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 八大龍王伝説【212 第二龍王跋難陀(二十八) 〜覚醒〜】〔本編〕 驚愕することは、バツナンダの武器ではなく、それを三時間凌いでいるシャカラの『極芸』の方であろう。「カリウス! 肩に乗るぞ!!」そう言ったシャカラはカリウスの背中から立ち上

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 八大龍王伝説【211 第二龍王跋難陀(二十七) 〜メテオキャノネ〜】〔本編〕 さて、小型竜(ドラゴネット)の平均体重は三〜五トンと言われている。現存するアフリカ象とほぼ同じぐらいの体重である。白き小型龍(ヴァイスドラゴネット)のカリウスに

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 八大龍王伝説【210 第二龍王跋難陀(二十六) 〜転身〜】〔本編〕 グラフ将軍は肩で息をしながら、聖王国陣営に戻ってきた。とにかく、グラフ将軍の単身による帝國陣営への猪突ともいえる突撃は、シャカラにとって大いなる援護となった。しかし、それ

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 八大龍王伝説【209 第二龍王跋難陀(二十五) 〜立場の違い〜】〔本編〕「シャカラ! 貴様そこまで卑劣だったのか!」バツナンダはそう怒鳴ったものの、百メートル程隔てたシャカラとの距離を詰めなかった。 さすがは冷静沈着を旨とするバツナンダで

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 八大龍王伝説【208 第二龍王跋難陀(二十四) 〜三寸の舌〜】〔本編〕「か・カリウス! た・たのむ! 五秒だけ持ちこたえてくれ!」シャカラがカリウスに息も絶え絶えにそう呟いた。 バツナンダから百メートル程距離をとった時の言の葉である。とて

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 八大龍王伝説【207 第二龍王跋難陀(二十三) 〜極芸〜】〔本編〕 さらに時間(とき)が経ち、十月二二日の朝を迎えた。 その数日に及ぶ絶え間のない戦いで、一瞬の集中力すら途切れさせず戦っている神々。人より優れているという存在意義の一端を伺

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