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日記一覧

 八大龍王伝説【408 シャカラとマナシ(結)】〔本編〕“しかし、マスター(シャカラ)は何を考えているのだ?” カリウスが一人思ったことである。“確かに動き続けることで、マナシに隙が生まれる。現にマスターは、マナシの杖をそれで使用不能にした

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 八大龍王伝説【407 シャカラとマナシ(転)】〔本編〕 地面に落下して激突した時のシャカラとカリウスの、打撲や骨折或いは内外の出血はシャカラの 治癒の能力で一瞬にして完治していたので、なんら動き出すのに問題はなかった。 しかし、痛みの残滓

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 八大龍王伝説【406 シャカラとマナシ(承)】〔本編〕「何があった?! マスター!!」「今、マナシの杖を持つ手と口元が動き、術式を発動した! おそらくは、僕達をさっき閉じ込めたドーム型の結界を放ったと感じた! それに閉じ込められたら、僕ら

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 八大龍王伝説【405 シャカラとマナシ(起)】  〔本編〕 話が少し遡(さかのぼ)る。 龍王暦一〇五五年七月――天界で言う光獅子一〇四九〇ノ日。 天界で第三龍王シャカラと第七龍王マナシの戦いが、いわゆる千年戦闘の様相になってきたころである

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 八大龍王伝説【404 バツナンダとアノクタツ(後)】〔本編〕“アノクタツの矢はすさまじい!” バツナンダは感嘆のため息をついた。“アノクタツの紫の矢は、アナバタツタの紅い矢の速度、蒼い矢の円軌道、そして深緑の矢の破壊力を同時に有している。

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 八大龍王伝説【403 バツナンダとアノクタツ(前)】〔本編〕 龍王暦一〇五九年二月日。第二龍王バツナンダと第六童子アノクタツは、天界の唯一の山――いわゆる天山の麓にいた。 相変わらず天山は、第六龍王アナバタツタの白霧陣により深い霧に覆われ

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