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日記一覧

年末プリンちゃんより
2020年12月31日10:30

クリスマスから滞在中のプリンちゃん。「恐竜グミ」つくりました。「ふしぎ玉」もつくりました。「ねるねる」もつくりました。「ふしぎ玉」が一番お気に入り。でも長居公園ピクニックで食べたペロペロチョコの方がおいしかったな。ソフトクリームはもっと。初

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【連続ブログ小説 第24話】「すみませんでした。くだらない年寄りの繰り言を長々と。あなたに聞いていただいたおかげで少しすっきりしましたよ。ありがとうございました」「それはお役に立てて何よりですわ。でも、不可思議なものは不可思議なままなんです

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         〇    〇    〇 その日から私は再び書き始めた。まずは、昔ならドラマでよく目にするように、原稿用紙をくしゃくしゃと丸めて放り投げるところかもしれないけれど、私は保存していたいくつもの書きかけのファイルを全て、エンター

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【連続ブログ小説 第23話】 けれども、「受け流すのが一番」という少女のような達観に至るところまではいかなかった。何かのおりに、かつてほどではないにせよ、あれは一体何だったのか?と物思いに沈むことはあった。自分を疑う苦悩から逃げることはでき

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        〇    〇    〇「書けそうなの? じゃ、クーちゃんが書くのをぼくも手伝うよ」 彼はとてもいいことを思いついたような目をして言った。「手伝ってくれるのはうれしいけど、どう手伝ってくれるの? 文章を書く手伝いって、昔なら鉛

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【連続ブログ小説 第22話】 もしかしたら自分はもう、現実とは別の世界の住人になってしまっているのかもしれない。その恐ろしい想像は私を苛(さいな)んだ。もう与えられた時間も僅かになった今になって、まさかこんな新たな辛酸(しんさん)を舐(な)

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昨夜、プレゼントを携えてプリンちゃん登場!もうおうちでサンタさんやお父さん、お母さんからのプレゼントはもらってたけど、ここでもぼくたちからあれこれとたくさんプレゼントが。大人たちも互いにプレゼントを交換し合い、楽しくうれしい夜になった。ぼく

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         〇    〇    〇「でも何かを産み出すって、自分の解放じゃないのかな? ごめん、えらそうなこと言って全然わかってないけど」「自分の解放・・・・」「うん。だから人のために書くって素敵だけど、やっぱりまずは自分が気持ちよく

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続・メリークリスマス!
2020年12月25日12:15

長居公園の外周道路をサンタクロースが歩いていた。何のためにそんなことをしてるんだろうと思っていたら、期待通り、子どもを見つけると大きな袋をひろげ、好きなプレゼントを選ばせていた。キリスト教的博愛主義者なのかな?おしゃれな慈善事業家なのかな?

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【連続ブログ小説 第21話】「まぁ! やはり1年7組の写真にも。なんということなのかしら。お気の毒ですけど決定的ですわね」「はい。もうそこまででした」 結局私は、彼女の当時の消息を、いや、彼女が存在していたかどうかさえ確かめることができなか

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メリークリスマス!
2020年12月24日15:24

大阪は雨のクリスマスイブ。そうでなくても今年は何か雰囲気が薄いですよね。何かちょっとそれらしいことしてみよう。そう思い立って、ペットショップへ。最近、水槽がちょっと寂しくなってたし、クリスマスイルミネーションがわりに、カージナルテトラを30

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         〇    〇    〇 私は書き始めた。けれども、たった数行で壁にぶつかってしまった。私が祖父になり、祖父のモノローグの形で物語を展開させる。その着想は気に入っていたからその形で書き始めたのだけれど、同じ干支(えと)である

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教員時代、6年生を担任したときには、素晴らしいノートや資料ファイルを作っている子たちから、卒業時にそのノートやファイルを借り受けることにしていた。それらは次に6年生を担任したとき(だいたい2年に1度そうなっていたが)、優秀な先輩たちの作った

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【連続ブログ小説 第20話】 私はその箱を部屋まで運び、そこに何百枚も放り込んであった写真を、1枚1枚取りのけていった。1枚ごとに心拍が高まるようだった。何とも懐かしい写真がいくらでも出てきたが、そんなものは無用な紙切れだった。たった1枚、

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         〇    〇    〇 でも、いつもなら気にならないふたりの間の沈黙が、このときだけは何か重たくて、私は言った。「いつかきっと読んでもらうね。ケン君の絵やピアノみたいに上手じゃないと思うけど、読んでもらう」 彼は僅かにほほ

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【連続ブログ小説 第19話】 しかし私たちの中学生時代にデジカメなど想像もつかなかった。私自身はずいぶん先進的にデジカメに飛びついた方だが、それ以来、画像はパソコンで管理するものになり、時代の流れで、プリントされたフィルム写真も、それを整理

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         〇    〇    〇 美術室で出会った彼とは、どちらかが告白するとか交際を申し込むといった過程を経ないまま、気楽なというか、気取らないつきあいが続いていた。もちろん、彼が下校のときに部活の友人たちを袖にするのだから、祖父

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【連続ブログ小説 第18話】「それってどういうことなのかしら? 中学校のアルバムに彼女が載っていなかったことについてはあなたが忘れていただけで転校していた可能性も考えられますわ。同級生が彼女のことを憶えていなかったことにも、もしかしたら何か

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         〇    〇    〇 全てを語り終えるまでに祖父は3度、冷蔵庫まで足を運んだ。「ありがと、おじーちゃん。でも私、アルバムのことでそんなにもおじーちゃんが苦しんでたなんて全然知らなかった」「まぁ、そういうこともあったという

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【連続ブログ小説 第17話】「そのルートも活路にはならなかったんですのね。残念だわ」「いえ、まだあったんです。最早悪あがきのレベルですけど」「あら、それは?」 彼女と私の初恋の舞台となった中学校区にはふたつの小学校があり、彼女と私の出身小学

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        〇    〇    〇 ある土曜日、私が祖父に初恋の話をもう一度聞きたいと頼んだとき、祖父はもちろん快諾してくれた。祖父はいつもいつも私の願いは無条件に受け入れてくれるのだ。 祖父には内緒にするつもりだったけど、私はあること

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【連続ブログ小説 第16話】「はい。教員時代のつながりに活路を見出しました。と言うより何とか伝手(つて)をたぐりたいと思いました」 かつての後輩が教育委員会で役職に就いたりもしていたもので、私はそんなつながりを頼ってみることにした。同級生に

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         〇    〇    〇 何か手間を省いているみたいだから「いつの間にか」という表現をあまり使いたくはないのだけど、思えばいつの間にか、下校時に顔を合わせたら駅まで一緒に帰るようになっていた。もう私ははっきりと彼を異性として

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昨日、2週間ぶりにやって来たプリンちゃん。お留守番のお父さんにお葉書書きました。お手本の字を上手に真似できるようになった。今回、プリンセスのグミづくりセットをご用意。今日のおやつにつくるはずだったけど、「待ちきれなくなっちゃった」と、朝から

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【連続ブログ小説 第15話】「はい。あまりにもおかしな話です。人々の記憶を消すようなタチの悪いウィルスでも蔓延(まんえん)したのかと思ったくらいです。でも私のことを憶えている人は多かったんですから、そんな話はない。正に狐につままれたような気

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         〇    〇    〇 けれどもその日以降、彼とはそこここで何度も顔を合わせた。今までも同じことだったはずだけど、私が彼を認知していなかっただけなのだろう。顔を合わせれば彼は小さく笑みを浮かべて短く「やぁ!」と言った。私も

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この国の大衆はホントに、上から支配されたりえらそうに言われたりするのが好きなんだよね。Mか?チコちゃんが何とかっていうNHKの番組も人気なんだってね。ま、幼い設定の子が大人にボロカスに言うのは望むところだけど、ぼくは、何でも私が知っている風のあ

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【連続ブログ小説 第14話】 誰もかれもが彼女のことを憶えていない。そんなあり得ない話に発展してくると、ぼんやり気になっていただけのことが猛烈に気になり始めた。どうでもよかったことがどうでもよくなくなっていた。頭の隅にこびりついていただけの

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ドングリ好き
2020年12月10日22:42

子どものころからこの歳に至るまで、ずっとドングリが好きだ。未だについ拾ってしまうんだよね。今日も拾いながら歩いていたが、ぼくのズボンのポケットにはいつもドングリが数個入っている。ちっちゃな子と出会ったとき、プレゼントしたらたいてい喜んでくれ

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         〇    〇    〇「今、ムンクの模写やってるんだ」 見れば彼の前にはもうひとつイーゼルが立っていて、そこには当然複製画だけれど、少女の裸像の大きな絵が載っていた。「あ、ぼく変態とかじゃないから心配しないで。これムンクの

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