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日記一覧
- 小説『ダブルカップルの本音と関係性』エピローグ「そして彼、彼女らの相棒」
- 2019年10月20日19:52
「まあ…いいんじゃないか？」 何度目かの録音を終わらせて装置のスイッチを切る。 一度は頭に血が昇ったが、やはり何度か合わせていくうちに冷静になってくる。 それは感情だけではなくて、なんというかリズムや音程というか自分の想像していたメロディー
- 小説『ダブルカップルの本音と関係性』�◆ 愡�たもの同士の本音』
- 2019年10月20日19:52
「あ〜あ、本当に死ねばいいのに」 思わず出た独り言にはっとするけれど、幸いにもその物騒な『本音』は満員のファミレスでは喧騒に飲み込まれて誰の耳にも届くことはなかったようだ。 目の前に居るただ一人を除いては。「同感だね。相手は違うけど」 目の
- 小説『ダブルカップルの本音と関係性』��
- 2019年10月20日19:51
ぴんぽ〜ん。 ぴんぽ〜ん。 ……音が聞こえる。 それは断続的に。 でも延々と。「…う、うん？だ、誰だ？」 佐倉善之は玄関からのインターフォンの音で億劫そうに布団から身体を起こした。 やや薄くなった布団の周りは様々なコード類や楽器、そして
- 詩『青空に走る飛行機雲というヒビ』
- 2019年10月20日18:50
たっぷりと蒼に満たされた空その真ん中に飛行機雲という名のヒビが刻まれた。 ご覧、向こう側へと蒼が漏れていくよ。徐々に白くモヤとなって色が抜けていく白く、白く、それも過ぎれば薄汚れて灰色になり、やがてはどす黒く穢れる隙間を埋める為に溶接の光と
- 詩『「さい」ある人の巻き煙草』
- 2019年10月20日18:41
あなたと私にどれほどの『さい』があるというのでしょう？ フィルターも無しで吸い込んだ煙はただ、ただ濃く、肺を痛めつける。 咳が否定するように咳こむけれど それでも吐息は綺麗に染まって世界へと飛び出していく。 指先で持ったそれはシッカリと紙
- 詩『暗闇で燃える煙草』
- 2019年10月20日18:40
暗い部屋でジワリと燃える太陽 焼かれるような灼熱感の食道と器官 否定するように咳き込めば うっすらと曇る視界 収縮する血管 酸欠 そして 不思議に安堵する喜び。 落ちた残滓で灰色に染まる太もも 優しく撫でれば出てくる涙でふき取る。
- 詩 『祝い事、口上 十二文に』
- 2019年10月20日18:40
一層、立派になることを望み、この詩を送りましょう 意二層（意に沿う）ことは少ない人生 三層（山荘）のように緩やかに美しく見えるその姿。 四層（思想）すらも安心と繁栄、私達を 夢を護送（五層）して進まれる顔つきに 耄碌、沿う（六層）ことはな
- 詩『なき続ける不如帰たち』
- 2019年10月20日18:39
安定に苛立つのだからどこにも行き場のない宙ぶらりんを否定 あえて崩れよと不安定を望む。 堕ちよ、堕ちよ、深層に。 跳ねよ、跳ねよ、しがらみ無き大空へ 向かう先は黒く何も無く、暗闇の中。 ただ虚無と未知だけがある。 所詮は何もせずとも食って
