歩く道の上、夜の黒の中で、白い息はプカリと浮かぶ風に溶かされて、一瞬で消えてしまうから右手で繋ぐお母さんの手を強く握ると、掌、その濡れた表面を夜風が容赦無く撫でていく。ヒリヒリと。 絶え間なく。ジンワリと僕らに沁みて少し痛い。どうして僕らは
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