今回もピンク映画について書きますので、いつものように友人の友人までの限定公開とします。また成人向けの内容に触れますから、未成年者の目に触れないようにご注意ください。
2026年10月の目黒ゆたか会例会は、珍しく第4日曜日になりました。そして、池島ゆたか監督の助監督を長らく務めた森山茂雄監督の13本の監督作の中から、森山監督が推薦する3作品を鑑賞しようということになりました。
その三作品とは監督デビュー作「桜井風花 淫乱堕天使」(2002)、監督第3作「美人保健婦 除かれた医務室」(2003)、そして僕の好きな女優みづなれい主演の「あぶない美乳 悩殺ヒッチハイク」(2011)です。
僕は「桜井風花 淫乱堕天使」(写真2)についてはいろいろ覚えていたつもりでしたが、今回見直すと記憶違いがいろいろありました。思い込み、というやつですね。何よりも残念だったのが、主役の桜井風花さんが、もっとシャープな女性だったのに、今回はけっこう普通のお嬢さんにしか見えないのでした。
でもこれは、新宿駅前の路上でダンスを踊り、投げ銭で数千円稼ぐというシーンの印象が大きかったようです。準備を色々したり、踊りだすまでを斜めからの俯瞰によるワンカットで見せてしまうところがとてもよかった。そんなことから僕には、森山監督作品では“デビュー作がいちばん”という感じだったのです。
ところが監督三作目の「美人保健婦 除かれた医務室」は、ピンク映画には珍しい多人数の男女が交錯し、とりわけ屋上で単独仕事をさせられている課長が、自殺失敗で精神がおかしくなり、他の社員に影響ないように屋上で監視されている(写真1)というあたりから、話は突飛な展開となります。
そして、ついにはその課長を先頭に、監視担当者と保健士が列を作って行進していくラストシーンがすごい。列車の線路のようなところを歩き、夕陽に消えていくラストシーンは、なかなかのものでした。溝口健二が2時間16分かけて「西鶴一代女」を作ったけれど、こちらはそれに匹敵するほどの波乱万丈の物語を60分ちょいで見せきるわけです。
そして最後を飾ったのが、僕の贔屓女優みづなれい主演による「あぶない美乳 悩殺ヒッチハイク」でした。最初の桜井風花の印象が期待外れだったのですが(僕の思い込みで)、みづなれいの浮世離れしたファニーフェイスは抜群です(写真3)。そういう意味で、僕には倍々ゲームで好印象が拡大した3本立てでした。
それにしても、後ろ2本については“初見”だと信じ切っていましたが、「あぶない美乳 悩殺ヒッチハイク」のラストシーンにおけるシャボン玉が飛ぶシーンは、大林宣彦の「EMOTION 伝説の午後 いつか見たドラキュラ」(1967)に匹敵するシャボン玉シーンでした。何よりもシャボン玉セットをもらうとき、“悲しいときに吹け”というから、楽器を渡したと思っていたのです。←こういうとき、揮発性の記憶が役に立ちますね。
とりあえずミクシィの日記という備忘録があるから、僕の記憶間違いはそれなりに訂正されていきます。とはいえ、それに頼っていたら、ますます記憶が揮発してしまいますね。しっかりせんとアカンで。
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