ロバート・パリッシュは、チャップリンの「街の灯」(1931)やルイス・マイルストン監督の「西部戦線異状なし」(1930)に、子役として出ているようです。その後、編集の仕事に就き、アカデミー賞を受賞しています。それから監督に転身したらしい。僕は、「007/カジノロワイヤル」(1967)の監督の一人として記憶しています。←どの部分を監督したのかまでは知らない(笑)。
なぜ記憶に残っているかというと、パリッシュ監督の「フレンチ・スタイルで」(1963)という映画が、不遇な封切り方をされたもので。たしか大阪では、上六映劇で密かに(笑)封切ったのでした。その後1992年にリバイバルしてるんですね。似たような印象を持っていた人が映画会社にいたのかも。なんか不思議な感触のある映画なんです。
ということで、この「マルセイユ特急」はミラノ座で見たんだと思います。2年前にアラン・ドロンの「リスボン特急」が正月公開されていたので、「The Marseille Contract」という原題から「マルセイユ特急」と命名したんでしょう。途中で駅のホームが映り、“リヨンからマルセイユ行き”と出ているところへ、わざわざ“マルセイユ特急”と字幕をつけてます。要らざることを(笑)。
物語は、アメリカの捜査官ベンチュラ(アンソニー・クイン)が、密会の相手リタ(アレクサンドラ・スチュワルト、写真2)を送り出すシーンから始まります。アンソニー・クインの濡れ場なんか見たくないけど、僕、アレクサンドラ・スチュワルトが好きですねん。「唇(くち)によだれ」や「栄光への脱出」あたりからね。
そして、マイケル・ケインに対しては、ポルシェ911で国道をぶっ飛ばす姐ちゃんルシエンヌ(モーリン・カーウィン、写真3)を配します。この女優さん、「相続人」ぐらいしか見てないなぁ。って、例のデータベースが不備なだけですけど。←imdbには23本あるけど、例のデータベースは3本だけです。
さらに、ジェームズ・メイスンには、カトリーヌ・ルーベルを配します。ルーベルは「草の上の昼食」や「めんどりの肉」に出ていて、なんか迫力満点な人だと感じてましたが、今回は優しくていい雰囲気でした。パリッシュ監督って、そういう感じの映画が得意なんですね。もっと監督させてあげればいいのに。
劇場で見たときは、もっとノッて見たけれど、今回はそこそこきれいなプリントなのに、あんまり乗れませんでした。やはりミラノ座のスクリーンはデカかったということでしょう。でも、リマスターしてあるから、フィルムの感触は強く感じ取れました。だからこそ女優さんたちが生き生きしてるんだと思います。
ということで、ロバート・パリッシュ監督の「わがハリウッド年代記」という本を図書館にお願いしておきました。監督としての部分より、それ以外の分野の話が多いそうですが、興味深い“裏話”が読めそうです。楽しみ、楽しみ。
ログインしてコメントを確認・投稿する