初公開のとき配給会社は東宝東和でしたが、実はコロンビア映画が製作したようです。そして最初シドニー・J・フューリーが演出していたのですが、主役のジェームズ・ブローリンが撮影中に骨折し、ギプスをはめて撮影となったあたりでフューリーが降りたようです。それが医師の診断ミスだったとimdbのトリビアにありますが、ほんまかいな。
そういえばブローリンが足を痛めるシーンがありましたね。しばらくすると何もなかったように平気に走り回っていたけど。あ、物語を説明しておきますと、誘拐犯のガス(クリフ・ゴーマン)が、富豪の娘と間違えて元刑事の娘キャシー(アビー・ブルーストーン)を誘拐してしまいます。たまたま現場にいた父親ショーン・ボイド(ブローリン)が後を追う。
眼の前で誘拐され、それを走って追うというあたり、初見のとき僕は「リオの男」を思い出したのでした。あのフィリップ・ド・ブロカのような、ほんわか感はありませんが、けっこう無茶を感じさせず誘拐話を描きます。これは撮影がいいからじゃないかと今回思いました。
撮影はヴィクター・J・ケンパー。「熱い賭け」や「狼たちの午後」の人です。最近見直した「エディ・コイルの友人たち」も彼。この映画では望遠レンズを多用したり、手持ちカメラを使ってみたりと、アメリカン・ニューシネマならではの雰囲気を感じさせます。「ファイナル・カウントダウン」もケンパーだったか。
それと、僕にはワキの女優さんたちが印象的でした。ジュリー・カーメン(写真2)が終盤でブローリンを助けるのですが、この人「グロリア」では進退窮まってふてくされているのが良かったな。そしてピープ・ショーの女として、ガスの手がかりを拾う女がシャロン・ミッチェルという女優さんでした。顔は知ってるけど映画名が、ってXXXの女優さんでした。写真3がミッチェルですが、この映画ではありません。見たことあるでしょ?
また、キャシーの母親役がリンダ・ミラーで、「結婚しない女」に出ていたようです。キャシーを演じたアビー・ブルーストーンも見た顔だと思ったら、「リトル・ダーリング」に出ていたか。でも、それ以外にはテレビ作品程度しか出ていないみたいですね。もちっと活躍できたような気がするけど、クリフ・ゴーマンに惚れられてちゃ無理か(笑)。
そしてショーン・ボイド刑事を見るなり殴りつける元同僚刑事がダン・ヘダヤ。こういう理不尽な役、ぴったりですわ。てなわけで、ノンストップ・アクションとして突き進む傍ら、ワキの人物たちをけっこううまく拾い上げている映画でした。どうやら最近、4Kレストア・マスターが届いたようで、機会があればご覧ください。
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