冒頭に原題らしき文字が現れ、それが“If I Had Legs I'd Kick You”だったので、マジでむかつきました。そもそも僕は“ワンオペレーション”という和製英語を知らず、ローズ・バーンの顔がドアップのポスターなどから、見る気はなかった映画です。そして、ここまで自分勝手な映画作りというものを、僕は初めて体験した気がします。
そういう意味で、邦題を作った配給会社の人は、“ワンオペレーション”を“自分勝手な独り騒ぎ”とか、“自画自賛の自己肯定”という意味合いを持たせたかったのかも。113分もあって延々と喋りっぱなしなうえ、画面がクロースアップばかりで周囲の状況を見せないから、基本的にドラマが成立しません。←きちんと説明されても見直す気にはならない。
そもそもローズ・バーンって、どーでもえーような、しょーもない役が多いですね。「ダメージ」のいけすかんネーちゃんは、年を取っても“健在”でした。ほんま、しょーもないで。←まだ「ダメージ」の場合、そんなネーちゃんがコテンパンに叩かれるから小気味良かったけど、今回は自分勝手な自己肯定が前面に出てアホらしいだけ。
そもそもカウンセラーを商売にしている人間が、自分のこととなると自分勝手な自己肯定に走ってしまうというあたり、実際に存在するかもしれないとは思うけど、そんなキャラクターを2時間かけて描いてどうする? おまけにローズ・バーンの娘をきちんと見せず、娘の何が問題なのかきちんと分からせないという、主要因子隠匿は犯罪的だ。
でもって、この映画を監督したメアリー・ブロンスタインが、ローズ・バーンの娘を預かる医師として登場し、意味不明な主治医ぶりを見せるのですから(写真3中央)、ほんまにもうワヤですねん。imdbのトリピアによると、この映画に出てくるハムスターの話などが、監督が実際に体験した事実だそうですが、そんな事実、要らんワイ。
こういう映画を映画館で金を取って見せるということは、“犯罪”に近いものがあると僕は思う。僕にとって映画とは、対価に見合う“何か”を観客である僕に与える必要があるのです。いまさらアンディ・ウォーホルの「摩天楼」や「八時間睡眠映画」を持ち出したらアカンでぇ。あれは“ハプニング”、こっちのはテレビなら“放送事故”です。
てなわけで、こういう映画に行き当たったら、もうご愁傷さまとしか言いようがありません。最近僕は、病院通いのため“いい映画”にめぐりあえて無いから、本当に苦しい。もっと気楽に楽しみたいなぁ。少なくとも、映画館に出かけて“苦痛”しか持って帰れなかった僕は、監督を蹴飛ばすだけじゃ全然不満ですわ。
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