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2026年05月23日23:15

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ポタリストの記録・【日常の綻びで見つけた人の温もりと自己管理(2)】

■不覚と善意■

駐輪場に戻った際、小銭入れを紛失したことに気づく。

現金とポイントカード、マイナンバーカード(口座とは非連携)が入っていた。

一先ず来た道をゆっくり引き返す。路肩に転がっているかもしれない。しかし見つからない為、青梅街道との交差点を右折し、青梅市河辺の市街地にある、青梅警察署に届け出ることにした。

このようなことは初めてである。

青梅警察署へは私の前に数人、紛失届をしている人がいた。矢張り届け出は多いようだ。

届け出をして、他の人は直ぐに「見つかりましたらお知らせしますから」と事務的に云われて帰される中、私はどうしたことか、時間が掛かっている。

すると受付の不愛想な婦人警官の後ろにいた別の婦人警官がにっこりと

「(私の名前)さん、ひょっとしたら福生市内も走りましたか?」

とたずねてくる。勿論福生を通らなければ塩船観音寺にはたどり着けないので、答えると、ああ、矢張りという顔付きで

「福生署管内の羽村駅前の交番でお預かりしているようです。今から1時間ぐらいで行かれますか」

というので、引き取りにお伺いすると伝えると、詳しく場所を教えてくれた。

こんなラッキーなことはそうそうないだろう。大抵現金を抜き取られ、マイナもハサミが切断されて終わりだ。このてきぱきとした婦人警官の女性に感謝してあとにした。

帰りは下り基調なので、30分程度で着いた。

駅前の小さい交番かと思いきや、中に婦人警官も含め、3人いた。意外と中は広そうだ。先に訪れた人が年配の女性だったこともあり、応対に時間が掛かった。

休憩した公園の先で見つけてくれた人がいたという。お礼がしたいというと、先方は要らないので気になさらないでほしいと言ってくれたという。

中に入っているものを面通しされた。

申告した通り、マイナンバーカード、ポイントカード、レシートと現金しかない。

礼を言うと私もこの時は既に余裕が出ていて笑いながら、

「中に入っているもので生活感が分かってしまいますね。借金もないけど、資産もなさそう。こいつは現金主義なやつんだなと。」

お巡りさんたちも笑っていた。礼を言って出て、引き返し、スーパーでペットボトルのグリーンティ3本を買い、お礼に届けた。

走行距離約35kmのライドだった。ライドとしては失敗だったかもしれないし、いい汗とは言い難かった。

しかし今回の些細なヘマは色々な事を教えてくれた。

ミスが発生しやすいのは疲労、ストレス、当惑がある時だ。老母に代わって家事も代行している以上、6時間以上眠れたためしがない。これはもう致し方ない。老母が意地でも施設などに入りたくない以上、彼女が鬼籍に入るか、私が鬼籍に入るかしか睡眠時間を確保出来そうにない。全快すれば話は別だが、悪くなることはあっても、良くなることはほぼ無い。ならば起きないよう、些細なことをチェックし続けるしかないだろう。

人は不運、不幸、ハプニングに陥らないと自分がどれだけ恵まれているか分からないものだ。今回親切な無欲な人が届けてくれた。このようなことは滅多にないことで、恵まれていると思わなくてはならない。

あなたはこのような経験はないだろうか。また逆の立場で、拾得した際、迷わず然るべきところに届けられるだろうか。

最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。

(了)
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