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2026年05月23日00:07

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ポタリストの記録・【日常の綻びで見つけた人の温もりと自己管理(1)】

先日青梅市の塩船観音寺にポタリングを実施した。ポルタリングならぬポタリングとは、サイクリストが思い思いのペースで、目的地も適当、そんな気ままに走る形態のことをいう。少なくとも前にいる人をぶち抜くことで快感を覚えるような走り方とは対極にある。スポーツ車の「為の」生活ではなく、スポーツ車の「ある」生活だ。

生活者が自身の健康増進の為に自転車を漕ぐ。

5月は税金の支払いも有る為、途中銀行にも立ち寄り、居住地からJR線沿いの道を青梅方面に走る。

線路伝いの道が最も信号が少なく、地元の人ぐらいしか走らない為、飛ばす必要が無い走り方をしている自分にとって都合が良い。

家事を済ませてからなので、11時ぐらいに標識こそないが羽村市内の公園に漸く着いた。ここで途中24時間営業のスーパーで買った焼き立てパンとペットボトルで昼食にする。コロナ禍の時期に外食が憚れるようになって以来、ずっとこのスタイルだ。

ポタリングで最もお金のかかることは何かといえば、自転車とウェアさえ揃っていれば、実は意外なことに食費なのである。運動をすれば、勿論ご飯もおいしい。ましてや私は豊かとは言い難い家庭に生まれた事もあり、食べ物に好き嫌いが無い。空腹と貧乏に不味いものなしとは自分の為にある言の葉だと感じたものだ。この点、ポタリングは人を試すスポーツともいえる。

線路伝いの道から青梅の塩船観音寺に着いた。ここまで約17km。スポーツ車と言いながら、ロードバイクよりも少し重たい、車重10kgをわずかに越えるクロスバイクだと30kmを越え、平均時速20km程度が最もいい汗かいたといえる運動量だ。これが50kmを越えたあたりから尻に痛みを感じやすくなって来る。ロードバイクで快適と言える距離になるかもしれない。

このお寺には今の自転車に乗るようになって以来、両手では数えきれないほど訪れている。歴史が古く、大化年間に開山されたというから、大化の改新の頃で、東京の多摩地区で最も古いお寺になるかもしれない。

それだけ訪れていることもあり、最初の頃こそ願い事を祈願したが、今は訪れることが出来たことにお礼を伝えるぐらい馴染みがあるお寺さんになっている。

あのむさっ苦しいJR中央線を使って通勤していることから、いやというほど、人、人、人を見る。誰も彼も目の前の現実より、スマートフォンの画面の方が重要だといわんばかりの人達。

この人達に否応なしに対峙する為、頭の中は自分ではセーブしきれないほど、出勤日は雑音で頭の中が満ち満ちている。

そのような日を送っているからこそ、お寺、神社の境内の砂利の音でその頭の中のうっとおしい雑音が搔き消されて、何ともいえない、しかし確実な快感を覚える。自分の時間を取り戻せる瞬間だ。

ゆったりとした自分時間、それ自体は無形だが財産である。

独りで行くようになった理由のひとつがこれであることに気づいた。

いつもの逍遥と自分との対話。

尤もやれコスパタイパ至上主義の方から見たら、私は狂人でしかないだろう。ま、所詮物質主義の方からすれば、致し方ないだろう。

次回はコンフォートゾーンに耽ったことのツケを思い知らされたツケについて。

最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。

(続く)

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