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2025年01月05日19:01

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2024年劇場で見た映画ベスト10 邦画篇

毎年、ベスト10本を選出する為に見ているのではないとしながらも。前半は、洋画がオスカー発表絡みでそっちが優先されるのと、春休みシーズン入りを控えてか気を惹く邦画が見当たらず、夏の終わりから邦画の比率を高めて本数を揃えた格好か。メディアや世間で評判に上がった作品と照らすと、自分の主観に傾倒した鑑賞歴だったなと。マスメディア上でも、抜きん出た作品が無いんじゃないかって肌感。そんな「凪」な年にあって、選出作品には、スタッフやキャストのターニングポイントとなるものや、分断に排除や、貧困化の影だとか時代の「空気」を捉えた作品が揃ったかなと、強いて言えば。
毎度おなじみのパターンで、僅かな鑑賞本数から絞り出した10本をカウントダウンで御開帳。詳しい感想は、総て日記であげていますから、気に掛かったのならよろしくどうぞ。


��「劇場版モノノ怪 唐傘」
  あたかも和紙に描いたようなビジュアル美は特筆ものだし、成仏できなかった霊を祓う様式美に惚れ惚れ。

��「カラオケ行こ!」
  歌のレッスンを口実に近づく綾野剛氏の成田と世間知らずで無垢な中学生聡実の繋がりは、思春期を飾る想い出で終わるのか、それとも深い「情」の始まりなのか。思春期コメディの変化球。

�─嵋椰粥�
  原作ファンの願いには沿わなかった翻案映像化は、未消化のモチーフを幾つも残してスマートには行かなかった。今の社会を支える働き手世代を取り巻く不安と微かな希望を示そうとする姿勢は伝わって。不器用ながらも、捨てがたし。

�А峺詒彁造蝓�
 草なぎさんの元に集ったキャストの掛け合いで魅せる江戸人情劇を通して、意志を貫く姿勢は伝わる。元となる落語噺のバッドエンドのオチを捨てたのは歓迎するも、ツメが性急で主人公格之進が取る決断が唐突だった感は、拭えず。

�Α岷�の中の慾情」
 生(性)の発露と相反するのは死と隣り合わせの戦争。作品のタイトルとなった一篇を始め原作者らしい「わびしい」エピソードを幾つかなぞる内に、無意識下に見る夢の中を巡るかのよう。全編に渡る台湾ロケが、効果的。

�ァ屮淵潺咼△虜叔�」
 表装は、気性の荒い若い娘と彼女にぶらさがる男どもの痴話喧嘩の一部始終なのだけど、それを終わりまで見せてしまう女優と監督の技量が、生きている時代を照射して。なんだかんだと惹き付けられた。

�ぁ�cloud クラウド」
 憎悪や敵対心が面と向かった相手との時間を経ての関りから生じるのではなくて、無認識なところから唐突に生じる怖さが前半特にあった。菅田将暉さんには都合よく取られる後半も、見えざる悪意の導きと受け取りました。

��「十一人の賊軍」
 落語翻案よりも、老舗映画会社でバッドエンド過ぎると車内で埋もれていた企画に命を吹き込んだ本編で白石監督の本領は活き活きとしていた。戊辰戦争から時を経ても、変わらぬ理不尽に切り込む姿に痺れました。

�◆屬�みの色」
 物語の帰結にみえる学生のバンド活動でも、ありがちなエゴのぶつかり合いとかも無く。
表面は、ほぼ何事も無いかに映る主人公の1年間だけれど。ピルエットの動き、風景の移り変わり、綺麗に見える他者が発する色の合間から現れる自分の色。思春期の感情の変化と成長のビジョンは何時までも浸っていられます。

� 屬△鵑里海函�
 コロナ禍のロックダウンでそれぞれの生活の枠に籠らざるを得なかったとはいえ。希薄となった人間関係にあって、社会からの分断孤立が産む悲劇を見る者に突き立てるキャストと作り手の奮闘に最大の賛辞を。 

去年も書いたベスト10のオマケ雑文は、反響の手応えも無かろうという事で略します。
拙文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

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