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2024年02月20日21:59

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神品芳夫氏がご逝去

神品(こうしな)芳夫さんが亡くなったと昨日聞いた。三大紙に載っていると言われたが最近講読を辞めたので存じ上げなかった。ネットを検索によると、誤嚥性肺炎で今月11日に逝去されたとのことだ。92歳。

神品さんが詩人クラブ詩界賞を受賞された2005年よりは後で、東日本大震災より前の時期に外村京子さんに誘われて「神品サロン」へ行った。いろいろな詩人を神品さん宅に招いてお茶をするというラフな会だった(夜は飲み屋のケースも)。水野るり子さんとは書簡ではけっこう昔から知り合いだったが対面したのはそこが初めてだった。学生時代、私の詩が初めて『詩学』の投稿欄に載った号が、神品さんの「リルケ研究」の15回連載の最終回だった(翌年には小沢書店から刊行)。リルケを読んで詩人になりたいと思っていた私なので神品さんは学生時代から雲の上の大先生で、その本も愛読書だった。誘われて柴田三吉さんとうれしく参加。書斎は図書館のようだった。

その後新たなリルケ関連の著作(『リルケ 現代の吟遊詩人』)も出されたり、ドイツの詩の現状などについて執筆されていたが同時に神原芳之の名で詩も書かれていた。お会いすると「そんなに構えなくても」と言われたが、学生時代からの大先生なのでこれは仕方ないことである。『リルケ研究』に署名して頂いたことを思い出し確認したら、初めて「サロン」に行った日付は2009年5月22日だった。一度詩のセミナーだかでトイレで倒れられ、救急車が呼ばれるということがあった。最近は中井ひさ子さんの『4B』にも変わらず執筆されていたのでお元気と思っていたが、突然にこういうものは訪れる。合掌。

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