「私の人生で詩集は一冊でいいと思っていたのですが、ここにきて二冊目にして最後の詩集を出すに至りました。」と、あとがきにある。人生で一冊との禁を破って二冊目とはどういう人なのかと略歴をみた。入っていた同人誌……「ロシナンテ」。え?なんていいま
谷川俊太郎の新詩集『詩に就いて』のなかに「木と詩」がある。昨日、樹木について書いたので、ちょっと触れておきたい。「木は木という言葉に近づこうなどとは思っていないが、詩は詩という言葉に近づこうとして日夜研鑽に励んでいる、のは私に限らない。詩と
最近はウォーキングの時間が長くなった。途中で会うたくさんの樹木に見とれているからだ。大きな木がすっくと立っている姿や幹が途中で分かれていくさまはいろいろだが、とにかくかっこよい。今は緑が出揃って一番華やかな季節ということもあるのだが。あまり
本日は「恋人たちの日」にしてアンネ・フランクの誕生日(そのお祝いに貰って、かの『日記』が書き始められた)、茨木のり子、松井秀喜の誕生日にして私の誕生日である。67歳になった。繰り返しになるが親父が逝った歳である。その歳中にギリシャ語でプラトン
NHKの『生命大躍進』の2回目を録画で見た。ヒトの母親が子どもに抱く深い愛情はDNAを解析すると恐竜たちに遡るとか、乳は最初は卵を腐敗させないための殺菌成分リゾチウムだったらしいとか、胎盤の出現のメカニズムなどおもしろかった。胎内にあるわが
昨日(06/07)は日本現代詩人会の詩祭だった。八木忠栄さんの現代詩人賞受賞(中上哲夫さんが紹介のスピーチ)をお祝いするのと、H氏賞の選考委員長が廿楽順治さんだったので、総評を聞きにいくというのが主たる目的。会場に着くなりトイレで八木さんにあっ
「場所」という言葉はあいまいさと同時に不思議なやさしさに満ちている。誰かと会う約束をしたら「待ち合わせ場所」は不可欠だ。逆に自分がみんなから疎外されていると感じた人は「居場所がどこにもない」と言ったりする。人がいるところや、自分に関わりのあ
何かをなす能力(デュナミス)があるとはどういうことか、をアリストテレスは分かりやすいたとえで語っている。建築士は家を建てることができる人のことだ、と。これに対してある人々は、現に建築の活動(エネルゲイン)をしている間だけ、建築の能力を持って
6月になりました。梅雨が近いらしいですね。ぐずついた季節として嫌われがちですが、暑さという点からすると、少しはやわらいでいいんじゃないですか?とこの月に生まれた私としては肩を持ちたい気分です。しかし、黴がはえやすいのは非衛生的なのでご注意を