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2023年06月21日18:38

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新詩集『二の舞』発送開始

私の新詩集『二の舞』が6月15日に届いた。その直後に詩人会議の読者会(コロナで3年以上、中断していた対面での会の再開第一回目)や、『冊』67号の合評会などがたて続けにあったので、身近な人たちにはそこで手渡せたが、その他寄贈分の発送は今週の半ばからを予定していたので、日記に詩集納品について書かなかった。詩集が出たと書いてあるのに自分のところに来ない、とわずかな時間でも気をもませてはいけないと思ったからだ(実際のところ、待たれていると思っているのは作者だけで、このクソ忙しい時に、義理で読むものが増えてしまったというのが本音かもしれない。みなさま、申し訳ございません!!)。

上記読者会から帰宅した人がコロナ陽性となりバタバタしたが、その後の感染はなく平穏に戻りつつある。

詩集の「長めのあとがき」で古典ギリシャ語で『形而上学』を読んだ話などを書いているので、こいつは何だと思われることであろう。それで思い出した。裏表紙の写真も撮らねば(と作業に入る)。裏表紙にはギリシャ語を入れたのであった。古典ギリシャ語や同時代の哲学者名に関わる詩が数編あるので、その雰囲気を示すためのデザインとしてのみ使っているので、意味はどうでもよいと思っていたが、同人たちに手渡すと必ず訊かれる。「どういう意味?」。考えてみれば聞きたくなるのが人情だろう。最初は「1」と「2」に関わる文章を入れたかったが、切り取り方が難しく断念。『形而上学』の冒頭のセンテンスを採用した。単純だが、二千数百年たっても色褪せない名言と私は思っている。意味は「あらゆる人間は(パンテス・アントローポイ)、生まれながらにして(ピュセイ)、知ることを(トゥ・エイデナイ)欲する(オレゴンタイ)」。読み方をカタカナで示すと上の言葉をつなげた次のようなものになる。「パンテス・アントローポイ・トゥ・エイデナイ・オレゴンタイ・ピュセイ」。

本日、『冊』を寄贈している方々に発送した。黒猫ヤマトが取りに来てくれた日々がなつかしい。今は自転車に大量に積み込みヨロヨロと郵便局に運ばなくてはならない。疲れたのでもうmixiタイムだな、とこれを書いている。梅雨の合間をみて引き続生き詩集の発送をしたい。届くのが多少前後するかもしれませんが、近々届くことと思います。ご興味のある方、ぜひお読みください。

ちなみに本来なら一週間前ほど前に75歳と後期高齢者入りしたことを書くべきところだが、mixiにマメに書く気力が近頃ない。歳をとるということはこういうことなのである。前詩集では「古希」だったが五年後の今は「後期高齢者」突入なのだった。これを最後の詩集とはしたくないが、いつ何が起きるか分からない。そう思うと、親しい人には一筆箋で一言加えるべきかとも思う。昔、石垣りんさんが手紙とか入れて詩集を送ったという話をされていたので「そんなことをしてたら何か月も経っちゃうじゃないですか」と言ったら「そうですよ、何か月もかけるんですよ」と反撃されたのを思い出す。で、親しい人、特にお世話になっている人に書いて入れてみたが、十人くらい書いたら疲れてしまったので、いつもの愛想なし詩集発送に舞い戻った。これって「二の舞」?詩集出すたびに思うので、詩集数マイナス1で、「六の舞」なんかが適正かもしれない。最悪の詩集名ともなりそうだ。ロマンチシズムというものが君にはないのかね。みたいな評判が幻想的に聞こえてくる(ははは)。私が詩集を出すといつも夏がくる。ではでは。

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