いやー、名作です。
予告編の印象では軽やかなコメディと
いった感じを受けてたんですが、
熱く渋くなかなか深い
モノづくり達の思いと葛藤を描いた
お仕事ムービーでした。
本作を観るとアニメの仕事が
いかに過酷なものか、作り手たちの
格闘と舞台裏がびしびし伝わってきます。
ぐっとくる台詞も多いんですよね。
’
「描くことへの不安は描くことでしか
乗り越えられない」
「ゼロからものを作るプレッシャーは
とんでもない。気分転換なんかできない」
「納得できないものを世の中に出したら
終りなんだよ」
「「何かを失っても何かを成し遂げないといけない時がある」
「都合のいいエンディングはいらない」
「リアル以外の場所も豊かにするのが私たちの役目」
’
そして出来上がった作品を前にして主演の
新人監督役、吉岡里帆さんがつぶやく
「刺され、誰かの胸に」
’
わかるなぁ、この気持ち。
僕もこれまで3本の映画に、脚本書き、
プロデューサーなどで関わってきました。
途方もない時間ととんでもないトラブルを
乗り越えて発表した作品への思いは、
まさしくこれ、なんですよね。
’
この映画を観ながら何度、そうそうとうなずき、
だよねーと笑い、泣いたことか。
’
劇中に披露される2本のアニメのクオリティーも
見事です。
あ、それから、エンドロール後にもうワンシーン
あるので、途中で席を立たずに観てくださいね。
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