高齢者講習で武蔵小金井に行きました。
学芸大学の最寄り駅なので、何度か来ているのだが、南口に出るのは初めて。
歩いて10分ほどの自動車学校で講習。
話を聞いてくればいいと思っていたら、運転もさせられた。
バイクばかりで、ここ20年くらい車の運転はしていない。
なので、免許を取ったころを思い出しながらやったんだけど、今の車って、クラッチ無いのね(汗)
クラッチ感覚でブレーキ踏んだら、ガタンと止まって、教官に注意された。
講習が終わって、せっかくここまで来たのだからと、多磨霊園に行くことにした。
ここには恩師と親友が眠っていて、ウチも母が死んだときここに葬ろうと思ったのだが抽選に外れて入れられなかったところ。
恩師と親友の墓は、地番がわからなくなっているので探すのをあきらめ、中を散策。
個人名で建てた墓碑って、子孫を入れないつもりなんだろうか?
「奥津城」は墓の事だけど、使っているのは珍しい。
ウチの墓も奥津城。
「天涯比隣」は唐の詩人王勃の「杜少府之任蜀州」から、遠い所にいても心は常に通っていて、隣に住んでいるのと同じように親しく思われるという意味。
いい言葉ですね。
この一帯は壁墓地。
広大な多摩墓地も一杯になってきたとき、これでいくらかスペースを浮かせられたのだが、それでも足りなくて、納骨堂になったり樹木葬になったり。
一区画持っているのは、古くからここを使っている家がほとんど。
中には荒れちゃっているのもあるんですよね。
雑草が茫々だったりして。
樹木を植えるのはいいんだけど、ちゃんと手入れしないととんでもないことになって、周囲の墓に迷惑になる。
「神を恐れその戒めを守れ」はコヘレトの言葉、12章13節。
「互いに相愛せよ」は聖書のいろんなところに出てきますね。
あまたの血を流したキリスト教徒ですが、一応基本理念ですかね。
これは墓地の外れにある浅間山(標高80メートル)。
鳥居のある墓もいくつかあります。
神道だと、亡くなった方は神になるということで、鳥居があってもいいということこですかね。
「妙法蓮華経」とか「南無阿弥陀仏」と刻んであるお墓もあります。
子孫が改宗したら書き直されちゃうのかな?
「行雲流水」はいいんだけど、石膏像はミケランジェロかな?
美術の先生だったんでしょうか?
五輪塔ですかね。
意図的に古風なお墓にしているようです。
「空」の一字。
卒塔婆があるというのは、仏教徒ということですね。
文人の墓みたいですね。
句碑と「白雲堕坐處」という文面もなかなか教養がないと読めない。
延喜式祝詞(九条家本訓)「白雲の堕り坐(ゐ)向伏(ムカフス)限り」ということで、はるかかなたということでしょうか。
スケート靴と何か記載があるのですが、外からでは読めませんでした。
「愛犬チッチ之墓」動物は埋葬できないと思ったのですが、そんな規制ができる前の墓なのかな?
浅間山の登山口。
見晴らしは、木が生えていてあまりよくなさそうだったので、今回はパス。
銅像がある墓もいくつかありました。
私が知らないだけで、一族の誇りだった方なんでしょうね。
これも女性の胸像です。
恐らく小さかった松が育っちゃった墓。
梵字の書いてある墓もいくつかありました。
「ア」の字は、説明すると長くなりそうなので省略しますが、大日如来であり、根本の修辞ですね。
「これは「カーン」でしょうか。
不動明王ですね。
こんな沖縄の「亀甲墓」みたいな墓もあります。
さて、この辺でお昼。
お弁当を持ってきたので、いただきます。
うまそぉ〜 (´艸`*)
ここは正門です。
納骨堂ですかね。
外国人墓地。
中国人のは結構立派で手入れもいい。
もう募集はしていなくて、維持する人がいなくなると、改修されて日本人墓地になったりしているようです。
この辺はイスラム教徒の墓なんですが、土葬しているのかな?
芸能人だったロイ・ジェームスの墓。
本名は Abudull hannan safa と言うんですね。
アラビア語の墓誌です。
コーランのページが開いてある。
信心深い方が多かったようです。
この十字架は、ロシア正教かな。
これは慶応大学の納骨堂。
シンボルタワー
山本五十六元帥の墓。
お隣は東郷平八郎元帥の墓です。
これは斎藤実子爵。
西郷従道ですね。
隆盛の墓は鹿児島ですが、お隣に西郷家の墓があります。
中島知久平の墓。
中島家の墓とは別に建ってます。
北原白秋。
礎石が置いてあるような墓。
これは、わざと草原の中にあるような演出をしているように見える墓ですね。
根津嘉一郎の建てた供養塔だと聞いたのですが、確かにお金はかかっているようです。
飛行機が見えたので撮った写真。
この巨大な石灯籠は、昭和15年に根津嘉一郎が寄贈したものだそうです。
梵字の墓。
キリークは阿弥陀如来ですね。
ユニークな〇△□の組み合わせの墓。
日本人の原風景ですね。
古代に通じる文様だと思います。
というわけで、3時間くらい歩き回っていました。
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