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2020年02月11日14:41

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わが名はミミ

野村克也さんが亡くなったとニュース速報で出た。84歳。お疲れさま、と言いたい。
しかし、その前に新聞の訃報欄にミレッラ・フレーニさんの訃報も載っていた。同じく84歳。オペラファンでもないとご存じない方が多いだろうが、私はプッチーニの「ラ・ボエーム」のミミ役で忘れられない人だった。

たまたま今度の日曜日に山梨交響楽団(友人がそこでヴィオラを弾いている)がオペラをやるというので、甲府に行く予定だった。聴き込んではいるが、久しぶりにCDでも聴こうかと思っていた。DVDのヒロインもフレーニだったが今やハードが使えず観られない。CDはいくつかの盤を持っているが、一つはフレーニとパヴァロッティ、パネライ、ハーウッド、ギャウロフ(フレーニの二人目の夫にして最高のバス歌手)とカラヤン指揮のベルリンフィルで、一番聴いていた。それを聴こうとしたら訃報に合い驚いた。

お針子ミミは詩人のロドルフォと愛し合っていたが、貧しすぎて一緒になることはできず別れる。そして死ぬ直前にムゼッタに連れられてやってくる。若き詩人、音楽家、画家、哲学者が貧しく暮らしている屋根裏部屋に。みんなは彼女を助けようと医者と薬を求めてお金を作ろうと出て行く。ムゼッタは耳飾りを、哲学者のコッリーニは外套を売りに行く。(さらば、古い外套よ)。だが彼らが戻ってきたとき、もうミミはこの世にいないであろう。

人はいとしい者に初めて会った時自分を紹介する。「わが名はミミ」と。相手は応える「私は詩などを書いているロドルフォと言います」。詩人はだからこのオペラが好きで、ミミがすきなのだ。さようなら、ミレッラ。

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